更に特筆すべきは、ポート番号が動的に変換されるためNAPT変換テーブルにない接続は原理的に接続できないということでしょう。これによってプライベートネットワークを保護するというセキュリティ上の利点も生じます――積極的にセキュリティを向上させるものではなく、あくまで結果としてセキュリティが高まったものですが――。しかし、コネクションをはるためのパケット自体にプライベートアドレス等の情報を載せて出ていった場合、NAPT はそれに全く関知しないのでコネクションをはることができません。一部のアプリケーション――例えば、FTP――についてはNAPTが特別にアプリケーション層のプロトコルまで解釈することにより対応する場合もありますが、NAPTを実現する機器の独自の実装に委ねられている部分が大きいのが現状です。 グローバルポート番号 最終更新2006-05-11T22:33:00+09:00 この記事のU