【ワシントン=川合智之】米グーグルは「ブロック崩し」などの電子ゲームの攻略法を遊びながら自ら編み出し、人間以上の高得点を出せる人工知能(AI)を開発した。やり方を教わらなくても自分で学習するAIに道を開く研究成果で、将来は人間にしかできないと思われていた複雑な仕事をこなせるようになる可能性もある。26日付の英科学誌ネイチャー(電子版)で発表する。開発したのは、人間の脳の神経回路をまねた学習機能
「Aちゃんさあ、動かない猫耳じゃあまりに平凡じゃない?」「はい?」「neuro communication machine=necomimiでどう?」──ほんとの猫のように気分に合わせて動く「necomimi」が「東京ゲームショウ2011」(9月15~18日、幕張メッセ)に出展されている。来春の発売を目指して改良が進められている。 出展したのは、脳波や生体センサーを使ったファッションアイテムなどを開発するというプロジェクト「neurowear」。「neurowear vol.1 necomimi」という正式名称を持つこの猫耳、脳波センサーを使った「全く新しいコミュニケーションツール」だ。 ヘッドフォンのようにかぶり、おでこと耳たぶにセンサーを当てる。α波とβ波を基準に「集中度」と「リラックス度」を算出し、集中すると耳がやや後ろに反り返りながらピンと立ち、リラックスすると耳が前方にたれる。集
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 世の中には「放射能」について平易に書かれた良書がたくさんあります。でもあえてここで、新しい解説を書こうと思ったのには訳があります。それは、大半の本が「放射能」というものありきとして、つまり「放射能前提」で書かれているのが良くないと思ったからです。 なるほど、よく読むと正しいことが書いてある。けれども、しょっぱなから「放射能」に馴染みのない人には、いつまでたってもピンと来ない、よく分からない話が続くことになってしまいます。やれα(アルファ)線だ、β(ベータ)線だといわれても、宇宙人の言葉のようで実感が湧かなければ、読んだ後、内容が身につきません。 テレビや新聞など大半の報道機関は、何か「当たり前」のような顔をして「プルトニウムから放射されるアル
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた、サンプル収納容器(※)からの微粒子の採集とカタログ化を進めています。 サンプルキャッチャーA室から特殊形状のヘラで採集された微粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観察および分析の上、1,500個程度の微粒子を岩石質と同定いたしました。更に、その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至りました。 採集された微粒子のほとんどは、サイズが10ミクロン以下の極微粒子であるため取扱技術について特別なスキルと技術が必要な状況です。JAXAは、初期分析(より詳細な分析)のために必要な取扱技術と関連装置の準備を進めています。 ※ サンプル収納容器内部は、サンプルキャッチャーA室及びB室と呼ばれる2つの部屋に分かれています。 添付資料1:はやぶさ帰還カプセルの試料容器から
2010年9月11日、H-2Aロケット18号機により、準天頂衛星システム初号機「みちびき」が打ち上げられた。 準天頂衛星システムとは、複数のGPS衛星と組み合わせる位置情報システムである。今までGPS衛星からの電波が届かなかったビルの谷間や山陰でも、カーナビやGPS機能を搭載する携帯電話を使って、高精度に位置情報を得られる。 同システムは文部科学省、総務省、経済産業省、国土交通省の4省が推進しているプロジェクトで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がシステムの整備・運用を担っている。 2025年には50兆~60兆円規模――。 これは、衛星による測位システムがもたらす全世界の市場規模だ。欧州委員会(EC)が予測した。この中には、カーナビや衛星測位システム機能を搭載する携帯電話などの衛星測位システム関連製品と、関連サービス事業が含まれる。 今やナビゲーションシステムは我々の生活にとってなくてはな
前の記事 電子書籍の未来は「文庫版」と携帯? 原油流出:「検索サイト操作」でBP社に批判 次の記事 iPhone 4「網膜ディスプレイ」は誇大広告:専門家が指摘 2010年6月11日 IT コメント: トラックバック (0) フィードIT Brian X. Chen Photo: Jon Snyder/Wired.com 『iPhone 4』は、「人間の網膜を超えた」と称する『Retina』(網膜)ディスプレイを売り物のひとつにしているが、これは誤解を招く広告表現だとの指摘があがっている。解像度の計算がおかしいと指摘しているのは、米DisplayMate Technologies社のRaymond Soneira社長だ。同氏はプリンストン大学で理論物理学の博士号を取得し、ディスプレイの研究で20年の経験を持つ。 米Apple社の最高経営責任者(CEO)、Steve Jobs氏は基調講演にお
4月最終週のある日、大学院講義の1回を実地見学に充てて、学生たちと秋葉原の町を歩きました。今期は学生たち含め、ツイッター上で公開の議論も進めつつ、秋葉原やアニメ、ゲーム、コミックなどコンテンツの問題を考えています。「音響空間情報論」という私の大学院での講義演習ですが、問題がオープンなものですから、公開できる議論は通風のいいところでするのが良かろう、と考えました。 前回も記しました通り、「アキバ」になってからの秋葉原を私は全く知りません。事情に詳しい「週刊金曜日」企画委員のIさん、それに角川学芸出版のKさんと2人の編集者にエスコートしていただいて、15人ほどの学生と小雨のそぼ降る秋葉原を訪れました。 集合場所として学生諸君には「JR秋葉原駅中央口」を指定したのですが、そこからして「素人」と、そうそうにIさんから教育的指導が。 「アキバといえば電気街口に決まっています」 アタマで考えたイメージ
前の記事 怪獣映画、過去から現代まで:写真ギャラリー 16km間隔での「量子テレポーテーション」に成功 2010年5月21日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Casey Johnston このほど、16キロメートルもの自由空間距離を隔てて、光子(フォトン)の間で情報をテレポーテーションさせる実験が成功した。 この距離は、過去の記録を塗り替えるものだ。この偉業を達成した研究チームは、これによって、従来の信号に頼らない情報のやり取りの実現に一歩近づいたと書いている。今回達成した16キロメートルという距離を、地表と宇宙空間の間隔まで広げることもできるだろうとチームは指摘する。[高度16kmは成層圏相当] 以前の記事(英文記事)にも書いた通り、「量子テレポーテーション」というのは、一般の人がテレポーテーションと聞いて想像するのとはかな
約6550万年前(白亜紀末)に恐竜をはじめ地球上の多くの生物が絶滅したのは、小天体の衝突が原因だったことが、日本など12カ国の国際研究によって新たに裏付けられた。5日付の米科学誌「サイエンス」(電子版)に発表した。 「小天体衝突説」が提唱されたのは1980年。91年にメキシコ・ユカタン半島で白亜紀末に形成された「チュルブ・クレーター」(直径180〜200キロ)が発見され、有力な説となった。直径約10キロの小天体が衝突し巨大地震と津波が発生。粉塵(ふんじん)や火災で太陽光が遮られた結果、多くの動植物が絶滅したと考えられている。しかし、火山噴火や複数の天体衝突を原因とみる研究者もあり、論争が続いていた。 国際研究では、地質、古生物、地球物理など関係分野の研究者41人が、最新のデータや数値モデルを使って衝突の影響を再検討。その結果、「小天体の衝突による地球環境の劇的な変化は、それだけで生物の大量
動物, 科学http://www.nature.com/news/2009/091202/full/462560a.htmlとか。日本語版もある。イタリア国立核物理学研究所(INFN)の素粒子物理学者Riccobeneと、同じくイタリアはパビア大学の海洋生物学者Pavanのお話。 僕はニュートリノについては「ほら、あれでしょ、スーパーカミオカンデ。ノーベル賞の。」としかコメントできる知識がないんだけど、がんばってざっくり説明すると、ニュートリノは質量がゼロに近くて物質と相互作用することは非常にまれで地球を通り抜けて行ってしまう。でも超々まれに他の物質と衝突することがある。スーパーカミオカンデはでっかいプールで、ニュートリノが水分子の電子と衝突すれば、それによって放出されるチェレンコフ光として検出でき、ああこれはどこそこの超新星爆発で出てきたニュートリノだな、とか言ってみたりなどでき
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 本連載の前々回で、コメの食味試験を体験取材したことを記した。 イモチ病に強い抵抗性を持つ新品種を含む複数の品種を、実際に炊飯器で炊いて食べ比べてみる。そんな食味試験に参加させてもらったのだ。 こうした食味試験の「大本締め」(というのもヘンだが――)は、財団法人の日本穀物検定協会である。この協会は、1951(昭和26)年4月に食糧配給公団による米穀の配給制度が廃止され、民営の卸や小売による販売制度に移行されたのに伴い、まずは社団法人「東京穀物検定協会」として農林省(現・農林水産省)の認可を得て設立された。 政府と民間の間に立つ第三者機関として、穀物の品質をチェックする、そんな作業に携わり始めた同協会は、当初は日本各地に支部協会を持つ形態で運営さ
前の記事 ネット時代で「読む量」が急増:研究結果 「光合成は量子コンピューティング」:複数箇所に同時存在 2010年2月10日 Brandon Keim Image credit: Bùi Linh Ngân/Flickr 光合成は、植物や細菌が用いる光エネルギーの捕捉プロセスだが、その効率の良さは人間の技術では追いつかないほど優れている。このほど、個々の分子に1000兆分の1秒のレーザーパルスを当てる手法によって、光合成に量子物理学が作用している証拠が確認された。 量子の「魔法」が起きているとみられるのは、1つの光合成細胞に何百万と存在する集光タンパク質の中だ。集光タンパク質は、[集めた光]エネルギーを、光子に感受性のある分子内で回転している電子から、近くの反応中心タンパク質へと輸送し、そこで光エネルギーは細胞を動かすエネルギーへと変換される。 この輸送の過程で、エネルギーはほとんど失わ
■編集元:ニュース速報板より「文科省 「あー終わった。完全に終わったわ。仕分け人がアレじゃあ日本の科学はもう完全に終わった」」 1 ノイズn(栃木県) :2009/11/13(金) 22:47:24.59 ID:G0v1D62w ?PLT(12110) ポイント特典 株優プチ 【事業仕分け】最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨 政府の行政刷新会議の13日の仕分け作業は、次世代スーパーコンピューターの開発予算に事実上の「ノー」を突きつけた。議論の方向性を決定づけたのは「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。 2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。結局、「科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ、文科省幹部は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てた。 次世代スパコンは最先端の半導体技術を利用。ウイルス解析や気候変動問題
どうやらあと20年くらいは、地球温暖化は進展しなさそうだ。9日のBBC「What happened to global warming? (地球温暖化に何が起きたか?)」(参照)を読んでそう思った。率直に言うと、私としては科学的議論がどうたらということではない。そうではなく、日本で言えばNHKみたいな公共放送であるBBCが気候変動懐疑論者(Climate change sceptics)の話をそれなりに、おちょくりでもなく取り上げてきたのかと驚いたということだ。つまり、このあたりが一般向けの国際ジャーナリズム的な転機の潮時の合図なのかなと思ったのだった。 科学と非科学は厳密に区別ができると言う人々がいるが、私には、地球温暖化の是非について問われるとよくわからなくなる。そのあたりは以前、「極東ブログ:[書評]正しく知る地球温暖化(赤祖父俊一)」(参照)にも書いた。もっとも、これは科学対非科学
1969年7月20日――アポロ11号による人類初の月面着陸。 それは、あまりの衝撃に、捏造疑惑まで巻き起こった世紀の出来事だった。その後、アポロ計画は1972年の17号まで続き、13号以外はすべて月面着陸に成功。以降、月に降り立った人類はいない。 初の月面着陸から40年がたつ。その当事者だった2人が来日した。アポロ11号に乗って月面に降り立ったバズ・オルドリン氏と、当時NASA(米航空宇宙局)のアポロ計画装備品担当官だったジェームズ・H・ラーガン氏である。 人類にとって、宇宙開発の意義とは何なのか。JAXA(宇宙航空研究開発機構)初代宇宙教育センター長を務め、日本全国で「宇宙の学校」を主催するNPO法人(特定非営利活動法人)「子ども・宇宙・未来の会(KU-MA、クーマ)」を立ち上げたロケット博士の的川泰宣氏を交え、宇宙開発の歴史と魅力、そして未来を語り合った。 的川 泰宣(以下、的川) 私
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