低炭素技術の一翼に位置づけられている次世代照明。蛍光管に続いてLEDが一般照明器具として既に普及段階。今後も有機ELや無機ELが空間照明に期待され、演出光の省電力技術でもレーザーや冷陰極管などが続々登場している。発熱量の少ない照明が今、いちばん熱い。 次世代照明の柱となるLEDと有機ELの市場拡大は数年先だ。富士経済の調査によれば、世界経済低迷の影響で08年の世界全体光源市場(可視光ランプ、紫外光ランプ、LED、半導体レーザー)は前年比99.4%の3兆8152億円、09年見込みも同99.5%の3兆7976億円で、10年からの回復が予測されている。 LED照明の構成比は全体の約14%で、市場拡大は10年からと予測。日本の大手メーカー各社が今夏から大幅値下げを開始したこともあり、成長の前倒しも見込まれる。一方、有機EL照明の市場は11年ごろからの立ち上がりを予測(ただ、数値は少ないため、右のグ