それを目にしたとき、思わず笑ってしまい、次の瞬間には悲しくなってしまいました。以前からそれは目にしていたものですが、先日京都を訪ねたときに、その多さに愕然としてしまったのです。 「自撮り棒」というスマホを先端にセットする棒で、すでに多くの人たちに認知された商品です。カップルやグループ、そして、外国人観光客がこの「自撮り棒」を使って写真を撮っています。これが今の観光地の当たり前となりつつある姿です。 確かに昔から三脚や自動タイマーといった自撮り商品、機能は有りました。しかし、デジカメが軽量、薄型になり、スマホが主流となった今、「自撮り棒」が観光地の風景を変えようとしています。 以前、娘たちと昔の家族旅行の写真を観ていた時のことです。「このとき、パパは行かなかったんだね。だって、写っていないもん」。ショックでした。確かに私の写った写真は1枚もありません。新しいカメラだったので、旅行の全ての写真