ゴキゲン中飛車(ゴキゲンなかびしゃ、英: Gokigen Central Rook[1])は、将棋の戦法の一つで、飛車を5筋に振る中飛車戦法だが、「積極性」があり「5筋の位を早く取る」という特徴があるもの[2]。略称はゴキ中。 中飛車戦法の一種ではあるが、従来の中飛車は受けの要素が強い戦法であったのに対し、ゴキゲン中飛車は攻めの戦法である。基本的には後手番の戦法であるが、先手番で指されることもある。 こうした中飛車のルーツとして知られる棋譜は、第1期名人戦の決定局となった木村義雄対花田長太郎戦が知られている。▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲5六歩の出だしから、後手が角道オープン中飛車の局面となった。この将棋は中飛車側の花田が敗れて木村が初の実力制名人となるが、途中は中飛車側も互角以上に戦えていた。 後手番の「5筋位取り中飛車」は元来富沢幹雄が指していた。そして棋譜データベース上の記録で▲