――まず最初に、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の話を聞いた時、どう思われましたか? その上で、この『劇場版』で目指したことは何ですか? 最初は、「どうしよう。何か描くことができるのか?」と思いました。その上で、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという女性の生涯を描き切ること、それを目指すべきではないかと至りました。 そこからさらに、脚本の吉田玲子さんとは、人間としてのギルベルトも描きたい、というお話をさせていただきました。
――暁佳奈さんの原作小説「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を、まず最初にTVアニメのシリーズにしようとなった経緯から教えていただけますか? 原作は第5回京都アニメーション大賞の初めての大賞受賞作だったのですが、手紙で想いを届けることの尊さを描いた物語がデジタル時代の現在を生きる審査員の心に染みて、満場一致で受賞が決まりました。そこから「この深みのある原作を映像化したいよね」という意見が京都アニメーション・アニメーションDoのスタッフから湧き上がって、それがTVシリーズに繋がっていきました。 ――今回の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の制作も、TVシリーズを始めるときから想定されていたんですか? 作品始動時は想定していませんでしたが、TVシリーズがヴァイオレット・エヴァーガーデンの生きる姿を描いてきましたし、彼女のその先の未来を描くことがこの作品の帰結点だとは思っていたので、『
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ドルビーシネマ版制作秘話 監督×技術スタッフ 対談インタビュー さまざまな技術を駆使した新たな映像へのこだわり 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のドルビーシネマ版が、2020年11月13日から全国7カ所で劇場公開されました。日本の新作劇場用アニメとしては初のドルビーシネマ作品となりましたが、一般的な劇場公開映画とはどのように違うのでしょうか? ドルビーシネマとは、映像の表現である「ドルビービジョン」と、音響の表現である「ドルビーアトモス」を組合せ、ドルビーシネマ用に作られた「特別な劇場」で観ることのできる映画環境のことです。 ハイダイナミックレンジ(HDR)という表現技術によって鮮明で広い色域やコントラストを再現する「ドルビービジョン」と、立体音響技術の「ドルビーアトモス」、黒を基調としスクリーンに余分な光が映り込まないように設計され
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