サイバーエージェントでは昨年、『デカグラフ』構想のもとにAmebaのスマートフォンプラットフォームをリリースした。この構想を実現するにはユーザー同士のつながりを効率よく管理する必要がある。それを実現するため、採用されたのが列指向分散データベース『HBase』である。なぜHBaseを選んだのか。その開発・運用を通してどんな知見が得られたのか。サイバーエージェントの鈴木俊裕氏が解説した。 大量データの書き込みに最適な『HBase』。RDBとの違いとは 「AmebaにおけるHBaseの導入事例を紹介する前に、まずはHBaseについて簡単に説明したい」──。冒頭でこう切り出したのはサイバーエージェントでHadoopを使ったログ解析基盤およびHBaseをつかった基盤システムの開発・運用を手掛けている鈴木氏である。続けて同氏は「HBaseを使ったことがある方」と参加者に問いかけた。すると手を挙げたのは