エイベックス・グループ・ホールディングスは11月16日、不振の映像事業を構造改革すると発表した。映画公開に先駆けて関連コンテンツをDVD化して販売する「DVD First」モデルの導入や、「ニコニコ動画」などの新しいメディアの活用も図っていく。 同社は2005年4月に映像事業に本格参入。音楽事業に次ぐ収益の柱に成長させる計画だったが、2008年3月期は30億円の営業赤字になる見通しで、累計損失は75億円に上る見込み。構造改革で10年3月期の営業黒字転換を目指す。 新しいビジネスモデルとして「DVD First」戦略を導入する。映画化を前提とした上で、劇場公開前に映画と連動したDVDを発売するモデルで、映画会社がプロデュースする映画と異なり、自社流通機能を活用したビジネスを構築できるのが特徴という。 DVDと映画の同時製作によるコスト削減効果や、先行DVDによる映画のプロモーション効果も見込