神風は誰が吹かせたのか? 7日(日本時間8日)にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年夏季五輪開催都市が東京に決定した。福島第1原発の汚染水問題で逆風が吹きまくるなか、トルコ・イスタンブールとの決選投票では60票―36票と圧勝する予想外の展開。大逆転招致の舞台裏では、日本を敵視してきたあの国がなんと「4票」も入れてくれたのだという。 誰もが予想しなかったまさに大逆転の圧勝劇だった。数日前まで「東京がリード」と報じられながら、福島第1原発の汚染水問題が浮上したことで、東京の売りだった安全面の評価がガタ落ちした。逆にフェリペ皇太子(45)がロビー活動に奔走するスペイン・マドリードが猛追しているとされ、形勢が逆転したかに見えた。 ところが、ふたを開けてみれば1回目の投票で東京が42票を獲得。最下位を決める投票でライバルと目されたマドリードが落選