七人ミサキ(しちにんミサキ)または七人みさき(しちにんみさき)は、高知県を始めとする四国地方や中国地方に伝わる集団亡霊[1]。 災害や事故、特に海で溺死した人間の死霊[1][2]。その名の通り常に7人組で、主に海や川などの水辺に現れるとされる[1]。 七人ミサキに遭った人間は高熱に見舞われ、死んでしまう[1]。1人を取り殺すと七人ミサキの内の霊の1人が成仏し、替わって取り殺された者が七人ミサキの内の1人となる。そのために七人ミサキの人数は常に7人組で、増減することはないという[1][2][3]。 この霊の主は様々な伝承を伴っているが、中でもよく知られるものが、『老圃奇談』『神威怪異奇談』などの古書にある土佐国(現・高知県)の戦国武将・吉良親実の怨霊譚である。安土桃山時代、吉良親実は伯父の長宗我部元親の嫡男・長宗我部信親の死後、その後嗣として長宗我部盛親を推す元親に反対したため、切腹を命ぜら