JR東海は、東海道新幹線の「N700S」車両に搭載するソフトウェアを改良し、架線の電圧低下を抑制する機能を開発した。車両で架線電圧を維持する仕組みは世界初という。一部の営業車に順次搭載し、2023年2月までに機能確認試験を実施。その後、他の車両にも拡大する。 【修正履歴:2022年6月20日午後6時45分 タイトルで「JR東」としていましたが、正しくは「JR東海」のため修正しました】 JR東海は2020年から、「のぞみ」を1時間あたり片道最大12本走らせる「のぞみ12本ダイヤ」を実施している。列車本数が増えるにつれ架線の電流の位相が遅れ、電圧が低下することを防ぐため、これまでは、地上の電力設備を増強してきた。 新技術では、「N700S」車両に搭載するソフトウェアの改良により電流の位相の遅れを小さくし、電圧の低下を抑制。地上の電力補償装置などで実現してきた架線の電圧低下抑制機能を車両で実現す