次世代半導体の量産を目指すラピダスは、国内AI開発大手のプリファード・ネットワークスと国内クラウドサービス大手のさくらインターネットと協業することを検討していることがテレビ東京の取材でわかった。プリファード・ネットワークスが設計したAI向け半導体を、ラピダスが受託生産し、さくらインターネットが手がけるAI向けデータセンターに納入する。 ラピダスにとっては大型の国内受注につながるもので、次世代半導体の設計・生産・納入までを一貫して国内で完結させる初めての事例となる。 ラピダスはこれまで米・IBMをはじめ、AI向け半導体設計の米・テンストレント、米・エスペラント・テクノロジーズと提携を発表し、”海外顧客”との提携を先行して進めてきた。国内では1000億円の政府出資を含む金融支援の枠組みの検討が進む中で、「国内で作っても国内の誰が使うのか」といった批判が一部で根強く、”国内顧客”の確保が急がれて