海の厄介者が驚きの味に。秘密は、廃棄予定のキャベツです。 「ニザダイ」という魚をご存じですか。漁師たちからは「厄介者」として敬遠されてきました。ニザダイには特有の臭みがあり、食用としては不向き。ほとんど値が付かないといいます。しかも主食の海藻を食べ尽してしまい、海を砂漠化する「磯焼け」の原因に。駆除の対象とされてきました。そんなニザダイに目を付けたのが大手回転すしチェーンの「くら寿司」。なんと寿司ネタにしてしまおうというのです。 その秘策が、キャベツを食べさせることで臭みが薄まるというのです。神奈川県水産技術センターの研究によりますと、同じく磯焼けの原因とされるムラサキウニにキャベツを食べさせたところ海藻以上によく食べたうえ、甘み成分が天然ウニより増したそう。 餌(えさ)として与えたキャベツは廃棄されるはずだった外側の葉を活用。食品ロスを解消し、さらに厄介者だった魚も食用に。ニザダイのお寿