【2025年】家族におすすめ! 後席が広い200万円以下の軽自動車5選
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:森山 良雄/茂呂 幸正/ダイハツ工業/MOTA編集部
軽自動車は国内新車販売の35〜38%を占めるほど人気で、その理由は高い実用性にあります。空間効率を重視した設計で、コンパクトなエンジンや短いボンネットにより、広い室内空間を確保。
4人で快適に使えるモデルも多く、ファミリーカーとしても魅力的です。
今回は、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、価格200万円以下の実用的な軽自動車を5車種厳選してご紹介します。
※価格は2025年1月時点のものです。
ホンダ N-BOX 標準仕様(168万9600円/2WD)
ホンダ N-BOXは、国内で最も売れている新車であり、スーパーハイトワゴンとして軽自動車の中でも最大級の室内空間を誇ります。
全高が1700mmを超え、身長170cmの大人4名が乗車しても、後席には十分な膝周りスペースが確保されています。
座席の座り心地は前後ともに快適で、燃料タンクを前席下に配置することにより、荷室床が低くなり、自転車も積める広い荷室を実現しています。スライド式の後席ドアにより、乗降もスムーズです。
さらに、N-BOXのホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2520mmと軽自動車最長で、サスペンションが滑らかに動くため、優れた乗り心地を提供しています。
標準仕様のシンプルな外観モデルは買い得で、右側スライドドアの電動機能や後席アームレストなどのオプションを付けても180万円以下で購入可能です。
このようにN-BOXは高い実用性と手頃な価格が魅力のモデルです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1790〜1815mm |
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室内サイズ(室内長×室内幅×室内高) | 2125×1350×1400mm |
WLTCモード燃費 | 18.4~21.6km/L |
ダイハツ タント Xターボ(169万9500円/2WD)
ダイハツ タントはN-BOXのライバル車で、高さ1700mmを超えるボディにスライドドアを装備し、優れた乗降性を提供するモデルです。
特に注目すべきは、左側のピラーをスライドドアに内蔵した独自の構造で、前後ドアを開けると開口幅が1490mmに広がります。
これにより、ベビーカーを抱えたままでも乗り込みやすく、収納設備も豊富なため、子育て世代に人気があります。
また、広い開口部は高齢者にも配慮した設計となっています。
タントにはエアロ仕様のカスタムやSUV風のファンクロス、割安な標準ボディのターボモデルなど、多彩なバリエーションがあります。
中でも標準ボディのターボXは、価格が169万9500円と割安で、N-BOXの非ターボ仕様とほぼ同額です。軽自動車はボディが重く、660ccエンジンではターボの効果が特に重要です。
タントのターボXは、性能と価格のバランスが良く、選ぶ価値の高いモデルと言えるでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1755〜1775mm |
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室内サイズ(室内長×室内幅×室内高) | 2125×1350×1370mm |
WLTCモード燃費 | 19.6~22.7km/L |
ダイハツ ムーヴキャンバス ストライプスG(163万9000円/2WD)
ダイハツ ムーヴキャンバスは「スライドドアは欲しいが、天井は低めでも良い」というニーズに応えるために開発されました。全高を1655mm(2WD)と抑えながらもスライドドアが採用され、狭い場所でも乗降しやすい設計が特徴です。
外観は丸みを帯びた柔らかなデザインで、フロントマスクも親しみやすい印象です。全高は低めでも、室内の天井は十分に高く、快適な居住性を実現しています。
タントやN-BOXとは異なる個性的な内外装を備え、ファミリーカーとしての使いやすさを持ちながら、幅広いユーザー層に対応しています。
さらに、後席の下には引き出し式の収納が装備されており、引き出して中敷きを上げるとバスケット状になり、荷物が走行中に倒れにくい工夫が施されています。実用性とデザイン性を兼ね備えた魅力的なモデルです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1655〜1675mm |
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室内サイズ(室内長×室内幅×室内高) | 2180×1345×1275mm |
WLTCモード燃費 | 20.9~22.9km/L |
スズキ ハスラー Xターボ(188万4300円/4WD)
スズキ ハスラーは、ワゴンRをベースにしたSUV風デザインの軽自動車です。
丸型ヘッドランプや個性的な外観が特徴で、最低地上高を180mmに設定することで悪路での走破性を向上させています。全高は1680mmとN-BOXやタントより低めですが、車内は広く、4人が快適に乗車できます。
後席の背もたれを倒すと、座面が連動して下がり、平らで大容量の荷室に変化します。荷室には汚れが落としやすい加工が施されており、アウトドア用品の運搬後も掃除が簡単です。
活動的なファミリーカーとして選ぶならば、未舗装路でも安心な4WDモデルが適しており、高速走行にも余裕のあるターボエンジンもおすすめです。
これらの性能を備えながら、価格は200万円以下に収まり、コストパフォーマンスの高いモデルとなっています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1680mm |
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室内サイズ(室内長×室内幅×室内高) | 2215×1330×1270mm |
WLTCモード燃費 | 20.8~25.0km/L |
スズキ アルト L(111万9800円/2WD)
スズキ アルトは、家族で使えるクルマの中で最も安価でおすすめのモデルです。
一般的にアルトは1~2人向けのベーシックな軽自動車と思われがちですが、実際には後席にも十分なスペースが確保されています。
たとえば、身長170cmの大人4名が乗車した場合、後席の頭上空間は握りこぶし1つ弱、膝先空間は握りこぶし2つ半分ほどの広さがあります。
座面の奥行は短めで座り心地は硬めですが、頭上と足元が広いため、街中での短距離移動が中心であればファミリーカーとして十分に使えます。
軽自動車は開発段階から空間効率を重視して設計されており、アルトのように全高を低く抑えた車両でも、4名乗車が可能な室内空間を提供しています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3395×1475×1525mm |
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室内サイズ(室内長×室内幅×室内高) | 1960〜2015×1280×1260mm |
WLTCモード燃費 | 23.5~27.7km/L |
まとめ
家族で使える軽自動車には、広い室内空間や使いやすい装備を備えたモデルが揃っています。
スーパーハイトワゴンのN-BOXやタントは天井が高く快適性に優れ、ムーヴキャンバスはコンパクトなサイズながらスライドドアを採用。SUV風のハスラーはアウトドアにも対応し、アルトは低価格ながら実用的な室内を持ちます。
これらの車種は、それぞれの特徴を活かしつつ、価格を抑えて家族のニーズに応える選択肢としておすすめです。
【筆者:渡辺 陽一郎/カメラマン:森山 良雄/茂呂 幸正/ダイハツ工業/MOTA編集部】
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