マイクロソフトは既に XP のサポートを打ち切っていたが、Internet Explorer のバグが最後のアップデートを促したようだ。
マイクロソフトは4月に、誕生から13年が経過したオペレーティング・システム Windows XP のサポートを正式に打ち切った。多くの XP ユーザーは、将来的なセキュリティ・アップデートを受けられる望みもないままに立ち往生していた。しかし、Internet Explorer の脆弱性が非常に危険であることが分かり、米国政府がユーザーに対し、バグが修正されるまでこのブラウザを使わないよう警告する事態に至って、さすがにマイクロソフトもユーザーを見捨てることはできなかったようだ。
マイクロソフトは Windows XP に緊急パッチを行った。IE と Windows XP には5月1日(米国時間)に「重要な定例外のセキュリティ・アップデート」が配布され、自動更新を有効にしているユーザーであれば、特に何もアクションを起こさなくてもアップデートが行われる。
Windows XP と IE の更新をマニュアルに設定しているユーザーは早急にアップデートを実行して欲しいと、Microsoft Security Response Center(MSRC)のブログは要請している。Windows Update を実行するとパッチは自動的にダウンロードされる。Windows Update のサイトに、手動でアップデートする方法が書かれている。
Windows XP ユーザーは、マイクロソフトが XP のサポートを続けてくれるという可能性に期待すべきではない。同社のコンピューティング担当ゼネラルマネージャー、エイドリアン・ホールはマイクロソフトの公式ブログで、XP ユーザーは Windows 7 または 8 にアップデートし、IE ユーザーはバージョン 11 にアップデートするよう呼びかけているからだ。
画像(マイクロソフトのOSグループ担当副社長、テリー・マイヤーソン)提供:Owen Thomas
※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら。