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「ウテナ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ウテナとは

2024-11-05

anond:20241105013559

versatile ウテナとか原作どうなんだろうって思ってる。

ウテナアニメ企画先行で漫画原作というわけじゃない

14歳主人公セックスとか、セックス相手実妹近親相姦してるとか、同性愛者のキャラとか、そういうのが低年齢向け雑誌から漫画版にはなくて話は別物

2024-10-16

スポーツ少女的な

 アニオタおっさんだが非モテ故に人肌が恋しく、人並みにいろいろ欲求もあるので時々ソープランドに行く。

 アニメに出てくるような小柄で胸の大きいいわゆる「ロリ巨乳」が好きだったのであるが、あるときフリーでついてくれて以来指名している女の子真逆タイプ

 背丈が自分と同じくらい、胸小さめ尻小さめ、全体的にスレンダー。立ち入ったことは聞いていないが、バスケバレーをやってたのだろうか。なんか漫画かに出てきそうな、女の子モテる女の子という具合。 

 で、こういう女の子についてもらっていろいろ致していると、ウテナを食った鳳暁生ってこんな気分かなと思えてなんか楽しい

 非モテおっさん妄想である

2024-08-22

anond:20240822101235

こうして見るとエヴァ以前の作品哲学性の平均レベル現在アニメとは比べ物にならないぐらい幼い事がよく分かる。

エヴァが出る前にもイデオンのように哲学的な問いかけを投げかける作品があるにはあったけど、あれらが結果的ブレイクしてあとに続くものが出ることもなかったということがよく分かる。

せいぜいアメコミスーパーマンと同じ程度にしか葛藤しない熱血ヒーローモノばかりであり、等身大主人公が巨大な現実に立ち向かっていくダンテゲーテのようなスタイル作品オタク界にはほとんどなかったと言えよう。

そこにエヴァが風穴を開け、そのあとをウテナが続いたことで、業界の中に様々な鬱アニメ哲学アニメが溢れ出したこと混沌時代が巻き起こり、そこを抜けた先でアニメ界全体の哲学レベルが二回りほど大きくなったわけだ。

機動戦士ガンダムブームヒーローモノの勧善懲悪に疑問を投げかけたように、エヴァンゲリオンという実験アニメ業界に広げた波紋の大きさの強さが分かる。

エヴァ以前のアニメ、本当に幼い作品が多すぎるだろ。

戦隊ヒーローと大差ないレベルのばかりでビックリするぜ

エヴァと同時期のアニメ

[1994年]

NHK

 『モンタナ・ジョーンズ

日本テレビ

 『レッドバロン』『D・N・A2 何処かで失くしたあいつのアイツ』

 『魔法騎士レイアース

TBS

 『ヤマトタケル』『とんでぶーりん』『マクロス7

フジテレビ

 『七つの海のティコ』『親子クラブ』『キャプテン翼J

テレビ朝日

 『勇者警察ジェイデッカー』『ママレード・ボーイ

 『美少女戦士セーラームーンS』『機動武闘伝Gガンダム

 『魔法陣グルグル

テレビ東京

 『赤ずきんチャチャ』『覇王大系リューナイト

 『とっても!ラッキーマン』『銀河戦国群雄伝ライ

 『メタルファイターMIKU』『BLUE SEED』『真拳伝説タイトロード

[1995年]

NHK

 『飛べ!イサミ』『おかせスクラッパーズ』

日本テレビ

 『ストリートファイターII V』

TBS

 『ママはぽよぽよザウルスがお好き』『行け!稲中卓球部

フジテレビ

 『空想科学世界ガリバーボーイ

 『NINKU 忍空』『ロミオの青い空

テレビ朝日

 『黄金勇者ゴルドラン』『美少女戦士セーラームーンSuperS』

 『新機動戦記ガンダムW』『H2

 『ご近所物語』『怪盗セイント・テール

テレビ東京

 『鬼神童子ZENKI』『天地無用!

 『獣戦士ガルキーバ』『愛天使伝説ウェディングピーチ

 『ふしぎ遊戯』『スレイヤーズ』『ぼのぼの

 『ナースエンジェルりりかSOS』『バーチャファイター

 『爆れつハンター』『モジャ公

 『新世紀エヴァンゲリオン』『ドッカン!ロボ天どん』

 『神秘の世界エルハザード

[1996年]

NHK

 『あずきちゃん』『はりもぐハーリー

 『YAT安心宇宙旅行

日本テレビ

 『バケツごはん』『名探偵コナン』『ガンバリスト!駿

TBS

 『逮捕しちゃうぞ』『きこちゃんすまいる

フジテレビ

 『ゲゲゲの鬼太郎』『るろうに剣心

 『名犬ラッシー』『ドラゴンボールGT

 『みどりのマキバオー』『いじわるばあさん

 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『家なき子レミ

テレビ朝日

 『勇者指令ダグオン』『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ

 『機動新世紀ガンダムX』『地獄先生ぬーべー』『花より男子

テレビ東京

 『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』『天空のエスカフローネ

 『VS騎士ラムネ&40炎』『水色時代』『こどものおもちゃ

 『スレイヤーズNEXT』『赤ちゃんと僕』『セイバーマリオネット

 『機動戦艦ナデシコ』『ハーメルンのバイオリン弾き

 『超者ライディーン』『エルフを狩るモノたち』『魔法少女プリティサミー

引用 https://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/90sreunion/popup/08.html

後年エヴァンゲリオンが突出して取り沙汰されるけど、こうしてみるとそれ以外にもとんでもない作品がごっそり放送されてるもんだなあ

この時期のアニオタは今ほど情報技術が発達してないはずなのに、よくついていってたもんだ

追記

そうか、当時はアニメ雑誌でだいたい追えてたのか。毎月買うの楽しみだったろうなあ……

そのころぼくこどもだったからぜんぜんわからない

あとウテナ1997年っぽいです兄さん。あとこれ適当引用して持ってきただけなので追加は出来ないっす

2024-07-20

anond:20240720143317

ボンズ作品なので←これ意味不明。どういう偏見を持ってるか分からないけど、コンレボとかキャプテンアースなんてボンズの中でもアクション作画に力寄せてるよりの作品から作画活躍がどうこうってのはお門違いな話だし、お話榎戸洋司會川昇って実力のある脚本家が作った骨太のな内容じゃん。もちろん榎戸洋司作品ってウテナゾンビエヴァゾンビだとより加点される、コンレボは昭和文化昭和特撮が刺さる人じゃないと難しい、時系列が複雑なので頭空っぽだと理解できないみたいな要素はあるけど「〇〇話切ったったw」とか「視聴赤点」とか評価されるようなもんでもない。

マジでアニメ見る目ないか感想あげない方がいいよ?w

2024-07-02

三大男でも観ておきたい90年代女子向けアニメ

レイアース

ウテナ

あと一つは?

anond:20240702135341

地球生命体の復元成功しました!って牛が紹介されるのか

地球人はよだれを垂らしてモーと鳴きフンは尻尾で周囲に撒き散らすという説明と共にウテナカウベル回の映像流れる

2024-05-03

anond:20240310133429

ウテナを美化していない真の友情とか言われても困るんだよなぁ・・・

それこそチンコマンコ脳(セックス以外で関係を結べない人)の美化よ

ひとりの男を取り合うも何も、

 

ウテナはアンシーの友達王子様を自称しています

ウテナはアンシーの兄の暁生と性的関係を持ちました。暁生に婚約者がいることを知っているのにも関わらずです

ウテナはアンシーに暁生との関係内緒にしています

・そのくせ罪悪感はあるんだぁアピールしま

 

これ男女どちらであっても世界中ドン引きだし、これを友達として受け入れるヤツSSRから

 

同性の友達がいることがまともな人のように言われるのはそれなりに理由はある

※実際には犯罪者でも同性の友達はいるので、それだけで何かを判断はできない

2024-05-02

[] 少女革命ウテナ気持ち悪かったところ

『結局、ちんこまんこの話だよな?』とか『厨二病ヤベー』みたいなのは気にならないのよな。むしろ萌えや厨二設定は好きだし

整合性よりも、描きたいことだけ、やりたいことだけ、思う存分やったのが伝わってくるアニメだし、レイアウト演出キャラデザ音楽も非常に美しかった

 

ちんこまんこ萌えアニメかつシュールギャグアニメなので、近親相姦描写スタイリッシュ脱衣も別に気にならなかったけど、

主人公ウテナが友人の姫宮アンシーの兄、暁生と交際はじめて、何故かアンシーには秘密にするのだけは、無しだったわ

さらに、暁生には婚約者がいて、ウテナはこの事実を知っているにも関わらず、暁生と肉体関係を続ける

もちろん、アンシーには内緒

 

この流れの後で、ウテナが、アンシーと暁生の関係についてなんか言ったり、『10年後も一緒に笑い合えたら良いね』って、

お前、マジで何言ってるんだ???????????????????って強烈な嫌悪感子どもの頃に持ったの覚えている 

どこの世界友達兄弟姉妹(フィアンセ有)と無言ファックするヤツを親友にするヤツがいるんだよ?

萌え優先で倫理観トチ狂った世界なので(アンシーも兄貴とファックしてるしね)、フィアンセ有りの男、それも友達兄貴とファックするまでは別に良いとするよ?

けど、『ボクは何にも縛られない』(キメポーズ)とかやるならともかく、『一緒に笑い合えたら』とか『君を守る』とか、お前ほんとさぁ・・・

 

もう中年になったので、子どもの頃と感じ方変わったかなぁ・・・って思って、久しぶりにウテナを観てみたが、

子どもの頃と同じく、マジで何言ってるんだ????お前???????としかならんかったわ

まぁ、整合性ではなく、萌えと描きたいとこだけ描いた結果だとは思うけど、あの後、ウテナがアンシーのために頑張るシーンの感動もアレのせいで半減だよなぁ

 

幼い頃に出会った王子様(実はアンシーの兄、暁生)にウテナは誘惑され、籠絡されていく・・・!が、やりたかったんだとしても、

アンシーの革命物語主題であるならば、ウテナと暁生のファック描写はどう考えても必要なかったよな?

そして、直接的なファック描写以上に、ウテナがアンシーに対して暁生との関係秘密にする描写ウテナが暁生の婚約者存在を知っていることを示す描写

ウテナが『好きになってはいけない人』と脚本に言わされるシーンは、マジで要らなかった

自分兄弟姉妹(フィアンセ有り)と無言ファック(関係秘密にする)、でも罪悪感はあるの🥺(チラッチラッ)ってやってるヤツが言う、

『一緒に笑い合えたらいいね』とか『君を守るよ』が心に響くバカがどこの世界にいるんだよ?

 

あれもひとつフェチ(萌え) 描写よと言われたら、『まぁそうかな?』感あるけど、ここはフェチ(萌え)ではなく、テーマ優先して欲しかったよ

あれ、王子ごっことか青臭いとか女の子(笑)で誤魔化せるレベルにない、主題破壊するレベルの異物だから

2024-03-16

anond:20240316163808

ウテナ王子様然としてないと

アンシーの 『あなたは私がすきだったころのディオスに似ている。 でもあなたは私の王子様にはなれない――女の子から』も成立しないし、

最終話の『いつか一緒に輝いて』のタイトルも成立しないし、ウテナを探すアンシーの男装も成立しないやで

 

お姫様を作るための王子様という装置呪縛とはまた別の話だと思うで

版権キャラ二次創作を使って同性婚賛成を表明してる人、

少女革命ウテナキャラを使うのをやめてくれねーかなあ

冬芽と西園寺はどっちもノンケだろーがっつーともそうだが

ウテナとアンシーを「如何にも意識高いレズビアンらしい」ルックスで描いているのも嫌だな

ウテナとアンシー自体は、映画版を踏まえると友情だと言い切るのにも違和感あって、基本は友情だとしてもそこに同性愛要素を見出だす事自体はともかくとして

ウテナベリーショートにしてアンシーを太らせ肌の色を濁った色にして

海外創作物によくある「レズビアンらしい」容姿にしているのがとても嫌だ

ウテナもアンシーも、少なくとも見た目は、女の子らしい可愛い女の子なんだよ

そういう彼女達が男性支配に立ち向かう話だから良かったんだ

どちらかに男役押し付けタイプ百合が苦手だった私も好きになれたの

意識高いレズビアンが描きたければ、元からそういうキャラクターでやってくれよ

2024-02-21

ウテナってめちゃくちゃフェミニズムアニメだと思うけど

フォローしてるフェミの人は多分そう言われて勧められたっぽいが序盤でヘテロ要素強すぎて無理だって切っちゃった

あの人海外百合ドラマを主に好んでるビアンだしな

ウテナでだめか-

まあワカメとか冬芽とか言動がだいぶアレだしな

後に色々変化があるやでと言われても待つ価値感じなかったら仕方ない

2023-12-10

ビリーアイリッシュってはるかぜちゃんと同い年なんだなあ

はるかぜちゃんが世に出たのは母親ネットアイドルサイトであり、母親は娘が生まれる前から「何月に生まれます、生まれたら採用してください」と赤ちゃんモデル募集雑誌に応募したと綴っていた

短大進学によって「芸能界と無縁な一般人」という存在とはじめて深く交流するようになり今はだいぶ変わったが、それ以前のはるかぜちゃん母親ありきの存在で母との癒着が強かった

そのためか、ビリーアイリッシュが様々な面で旧来と違う新世代の人のように扱われる一方で、変にはるかぜちゃんって古めかしいところが多かった

ウテナひぐらしの影響で僕っ子キャラをやる一方で、ジェンダー関係はお母さん世代感覚

はるな愛女性タレント名鑑に載っているのを見た時には、何故こちらに載っているのかと嘲笑して炎上

表現の自由界隈で漫画エロ表現擁護していたわりに、グラドル青井春が旧名はるかぜ.」を名乗っていた時代には、青井を「おっぱいの大きい人」と呼び嘲笑

水着は泳ぐ時か、好きな人の前で着るものだ」と青井を指して、水着グラビア批判した

青井と間違われると不利益だと青井への攻撃を続けた末に「はるかぜちゃん」を商標出願して、審査に通らずに実家住所を晒すのみに終わった

トランス女性を笑い者にするのも水着グラビア程度をあれほどはしたないもの扱いしてブチギレるのも、お母さん世代感覚だなあと

はるな愛はるかぜ.名前はるかぜちゃんかぶってるので、その点が前から気に入らなくて叩く好機だと捉えてただけかもしれないが、あの絡み方は悪役にしか見えない

2023-10-24

若者向け』と銘打った割にそれほど若者向けではなかった水星魔女

 

anond:20231010034423

いい加減いつまでこの話を続けるんだ?と言われてしまいそうだが、

このツリー感想を読んでいて思ったことを性懲りもなく付け加えてみることにする。

水星魔女若者向けを目指したと言われているが、あまり若者向けの作りになっていないのではないか?という話だ。

リー内に共感できる感想が多かったので、引用が多くなることを許してもらいたい。

 

 

から受けたモラハラ行為子供が許容して終わった

水星魔女を見たが非常に不満が大きかった】

この投稿の「スレッタが酷いことを言われても耐えるキャラのまま終わった」、

水星魔女毒親経済格差をバズネタとして使った】

この投稿の「スレッタとグエルの毒親受容」「ウテナ要素の中途半端サンプリング」に同感である

 

特に決闘による花嫁争奪戦という現代価値観では人権侵害しかない制度否定せずに終わったのはいただけない。

スレッタとミオリネがお互いの意思で一緒にいようとする・グエルが自分意思でミオリネをスレッタに譲るという展開では駄目だったのだろうか?

そもそも何故そんな制度がまかり通っているのかということにも、制度に反対していたのがミオリネ一人だけという異常な状況にも、詳しい背景の説明がない。

正直なところ、本編の描写だけではべネリットグループやレンブラン家が政略結婚必要とするほど切羽詰まっているようには見えなかった。

ミオリネだけではなくスレッタやグエルも当事者なのだからデリングに制度のことを問いただすシーンがあっても良かったし、

最初デリングに反抗的だったミオリネも制度は父なりに娘を思ってのことだったと納得してしまったように見え、非常に残念だった。

 

 

子供ばかりが罪を背負い、大人が罪を償っていない

水星魔女を見たが非常に不満が大きかった】

この投稿の「格差描写無意味作品としての倫理観が粗末だった」、

水星魔女毒親経済格差をバズネタとして使った】

この投稿の「生まれが貧しいほうが泣き寝入り」に同感だ。

 

中でも子供ばかりが罪を負い、大人は罪を償ったはっきりした描写がなかったことが引っかかる。

オリジナルエラン自分影武者として作られたエラン4号や5号ら強化人士たちの扱いをどう思っていたのか?

ラウダが学生たちの乗った宇宙船攻撃し、グエルを殺害しかたことはどう処理されたのか?という点も確かに気になるのだが)

デリングはテロ事件で一時昏睡状態に陥り、プロスぺラも体が不自由になり、一応痛い目に遭っていると言えるかもしれない。

それに比べてペイル社の4人のCEOたちは、財産は失ったらしいもののなぜか私服ティータイムを過ごしているシーンで終わった。

この4人にネタ人気が出たせいなのか分からないが、非道人体実験を行い(少なくとも)4号を殺害した罪を曖昧にしてはいけないだろう。

 

 

血統による差別助長する内容だった

御曹司のグエルがやたら視聴者に持ち上げられる脚本になっていて

(それこそスレッタが落ち込んで行動不能になるのを繰り返していた2期中盤などは、グエルこそが真の主人公だ!貴種流離譚だ!なんて言われていた)、

戦災孤児から実力で成り上がったシャディクや、愛人の子母親に捨てられたラウダなど、

弱者性を持つキャラクターが視聴者ヘイトタンク化したのも本当に希望がないなと思う。

シャディクの掘り下げがなかったことで、「イスラエル可哀想パレスチナ人死ね!」の目線だけで終わった感があるんだよな水星世界観

シャディクが学園の生徒を殺したのは犯罪だが、スペーシアンがアーシアン一方的搾取する構造がなければシャディクは何もしていなかったわけで。

その辺りの掘り下げがなさ過ぎて、ただ視聴者ヘイト集めて終わって、水星魔女って何が言いたかった物語なんだ?になってしまってる。

フィクションには、特に子供が見るようなアニメには、「愛人の子なだけあって全部がグエルに劣ってる」といった差別には反論できるように作る義務があると思うんだわ。

しかし本編を見る限り、ラウダを擁護できない。ラウダを擁護している人々は憶測と願望といった本編に無いものが主な根拠になっている。

フィクション意図によってコントロールできるものなのだから現実差別不利益に晒されがちな非嫡出子の扱いはもっと考えて欲しかった。

愛人の子からジェターク姓でなくニール姓を名乗らされ、23話で「ラウダ・ジェタークが!」と叫んだのに、

客観的には「状況が分かっていない人による迷惑な横やり戦闘」でしかなく、3年後でも当たり前みたいにニール姓のままだったのは酷い話だよ。

兄は正妻の子なのにスレッタに振られ、弟は愛人の子だけどペトラに好かれているようだという点以外、一切の救いがない。本当に酷い。

 

こういった意見にとても共感する。

 

ある程度年齢の行った視聴者なら、「紛争地帯出身孤児スペーシアンとアーシアンハーフであるシャディク」

正妻の子・グエルと同い年の異母弟で愛人の子であるラウダ」という設定を聞いた時点で

シャディクやラウダがどんな目に遭ってきたのか、これまでの知識経験から何となく想像できる人が多いのではないかと思う。

シャディクは「アカデミー」に入るまでは貧困生活に加えて危険と隣り合わせの毎日だったかもしれないし、

ラウダはジェターク家に引き取られてからも「愛人の子」という本人には責任のない中傷に苦しんだかもしれない。

こう考えればシャディクがテロを起こした理由や、ラウダが神経質で他責的な性格になった理由にもある程度納得が行く。

ただこれらは本編に描かれていない以上想像にすぎないので、「そんな描写はない」と言われてしまえば反論できない。

 

個人的に、兄のグエルと比べて弟のラウダは大した苦労をしていないかのように言われがちなことにも無情を感じる。

ラウダも兄のグエルが行方不明になり、そこへ父親のヴィムが死亡し、10代にして経営が傾いた大企業CEOに担ぎ上げられるという

なかなか壮絶な経験をしているのだが、何せ絵的には地味であり直接的な命の危険はなかったため主に若者共感を得にくかったのだろう。

(恐らくペトラはそんなラウダをそばで見ているうちに助けたくなり、それが恋に発展したのだと思うがこれも描写がないので想像しかない)

寮を追い出されて野外でキャンプをする、家出をして偽名でアルバイト生活をする、事故父親を死なせてしまう、地球テロリストに監禁される、と

視覚にわかやすくバズりやす描写があったグエルの方が同情を集めたのも無理もないのかもしれない。

 

制作側としては「シャディクやラウダの過去を詳しく描くと生々しいのでカットしてしまおう、

描かなくても視聴者何となく想像で補ってくれるだろう」という考えだったのかもしれないが、

果たして若い世代が本当にそれを想像できるのかどうか、もっと熟慮してほしかったところだ。

大人であれば「御曹司で純血スペーシアンで正妻の子であるグエルが視聴者に持ち上げられ、

そうではないシャディクやラウダがグエルと比較されて叩かれる」という状況の倫理的なまずさに気が付いても、

若者であればそれが分からず無邪気にグエルを持ち上げシャディクやラウダを叩くこともあり得る。

(というか、実際ネット上でもこのツリーの中でもそれが起こってしまっている)

 

グエルのような(中略)キャラクターに自己投影して持ち上げて、それに比べて貧困アーシアン鉄砲玉として使い捨てして学生大勢殺したテロリストシャディクや

兄を殺そうとして恋愛に逃げた無能な妾の子ラウダは最低と言うのが視聴者にとって気持ちいいんだから仕方ない。

視聴者気持ちよくなれるようにアニメが作られていて、監督脚本家は良い仕事をしたってことだよ。

例えば15話なんて、グエルはもう他に充分良いシーンをもらっているのだから

それこそシャディクやラウダ、スレッタのフォロー時間を使った方が良かったんではないか

それをしなかったことで、結果的に他のキャラを下げてグエルを持ち上げる構図になってしまっている。

グエルというキャラが悪い訳ではなく、こればかりは脚本監督の配分ミスかと。

結局、御曹司が大好きなバズ層とバズ層に媚びた脚本変更で、上流賛美で終わったアニメでしたね

 

最終的に、こう言われても仕方がない脚本になってしまったと思う。

シャディクやラウダへのヘイトも酷かったが、グエルは人気キャラクターであるのと同時に

主人公であるはずのスレッタを食っている」とアンチも多く、グエル役の声優SNS攻撃される事態にまでなっている。

人気キャラからと言って持ち上げすぎても作品バランスを損なってしまうのだ。

 

本題からはズレるが、特定キャラクターを活躍させすぎるとプラモキャラ商品販売にも支障が出る。

できるだけ多くのキャラクターを魅力的に描いた方がそれだけ多くの種類のプラモキャラ商品が売れることに繋がるはずだが、

シャディクやラウダは本編内の描写だけを見るとさながら「お星様(グエル)の引き立て役B」になってしまっており、

(グエルと比較されることこそあまりないが)やはり悲惨境遇であるエラン4号や5号も目立った活躍や掘り下げが少なかった。

その割にスレッタ・ミオリネ・グエル以外のキャラもそれなりの人気を獲得しているのは、ファン想像キャラ過去長所を補っているからだろう。

からと言って制作側は視聴者想像に頼りすぎず、必要描写アニメ本編内でしっかり描くべきだったと思う。

 

 

まとめ

申し訳ないが、総合すると水星魔女

 

子供大人から受けた酷い仕打ちを許し、大人の分まで罪を被ってくれるという大人に都合のいい形で終わったアニメだった

・「信賞必罰」「勧善懲悪」があやふやであり、血統による差別を推進する、道徳的子供若者にふさわしくないアニメだった

 

と言わざるを得ない。

 

制作側に良心があるなら、今からでも作中の大人の罪やモラハラ行為をきっぱりと否定し、

作中で不遇だったキャラクター(特にシャディクとラウダ)について何かしら擁護できるような情報を出してほしい。

そして次回こそは上記のようなことに気を配った、一本筋の通ったアニメ制作してほしいもである

 

2023-10-14

anond:20231014014835

ウテナは実際難しいんだよなあ。劇場版ラストで二人で裸で走っていくのすごいハラハラしたわ。なんか刺さりそうで

レヴュースタァライトってTwitterとかで話題になってたの見たことある幾原邦彦関係者だったのか。見てみようと思います

anond:20231013220419

原監督行けるなら弟子筋の古川監督作品のレヴュースタァライトを見てくれ。パッと見の印象はウテナっぽいけど、ウテナほど難解ではない

TVシリーズ(全12話)→劇場版総集編(ロンドロンドロンド)→劇場版

の順番がおすすめだけど、面倒だったらいきなり劇場版見て気に入ったらTVシリーズに戻る、でもいい

劇場版は公開から2年くらい経ったけど、未だに映画館イベント上映されるような怪作。音楽アニメーション演出の融合がとにかく凄い

2023-10-13

anond:20231013212555

ピングドラムはみた事あるよ。階段バタバタバタバタバタバターてなるとこが良いよね。というか、幾原邦彦仕事はちょいちょいつまんで見てるんだよね。全部見たのはウテナぐらいだけど、さらざんまいとかもちょっとだけ見たよ。年をおうごとにアングラ舞台っぽい演出が増えていくような感じがあってすごいなーってなる。なんかウテナの時のインタビューかなんかでセーラームーンで散々やったからもう少女アニメはいいかなーって思ってたんだけど結局やっちゃいましたみたいなこと言ってたのを読んだ事ある気がするんだけど、最近作品はもう少女アニメ文脈舞台芸術の文脈をフルに結合させててさ、なんか定期公演て感じだよね。

人狼って押井守のアレであってる?それだったら確か見たと思う。暴動の感じがすごく好きですね。あ、これはアキラとかメトロポリスでもそうなんだけど暴動いいよね。首都警の鎧もかっこいいしね。学生の頃にミリオタ友達がいて、この機銃の横からガスが光って飛び出すのがいいんだと行っていた覚えがあり、銃の良さとかあんまり考えてなかった自分はなるほどねえと思った思い出。あと藤原カムイマンガ持ってたな……お話は難しくて全然覚えてないんだけどね!!

2023-10-11

水星魔女毒親経済格差をバズネタとして使った

スレッタとグエルの毒親受容

スレッタはプロペラにとって、ナディムとの間にできた第一である大事エリクトの世界を作るための鍵・道具となる

リプリチャイルド(つまりエリクトのクローンオルガノイドアーカイブだの、SF設定の説明省くのやめろ)だったわけだが、

スレッタはプロペラ所業積極的肯定して同居エンディングだった。何もツッコミを入れず全肯定したわけだ。

また、グエルもヴィムに結婚相手勝手に決められ、決闘に勝てなければ平手打ちされ、

指示に従わなければ住むところを奪われ退学させられるという経済虐待を受けていたわけだが、

事故父親を殺した自分を責め、父親との対話から逃げた自分を責め(対話を拒絶していたのは父親のほうだが…)、

ヴィムの短所について事実陳列したシャディクに怒り、父親の遺した会社を守るエンディングだった。

プロペラとヴィムの問題についてツッコミが入らず、毒親重力から離れるキャラクターが不在のまま終わったのには、悪い意味で非常に驚いた。

正直、バズりやす毒親ネタを、視聴者の興味を引くフックとして利用したようにしか思えない。

毒親をどう受容するか」という物語にしたって、被虐待の落ち込み状態から肯定状態ワープしており、間の説明がないのである

そして比較的良い養親をしていた(シャディクに対してもっと子供らしくしても良いと言っていた)サリウスは、

シャディクに利用されて裏切られ煽られる。血縁を賛美して養子を貶したかったのだろうか。

 

ウテナ要素の中途半端サンプリング

ミオリネはデリングに文句を言っていたので、ホルダー結婚制度トロフィー扱いを否定するのかと思っていた。

しかしホルダーになるための戦いに挑まないシャディクに対して不満を抱き、

2期では「意味不明なフェンシングによりホルダーの白制服に戻ったスレッタ」をミオリネは受け入れた。

これはシャディクが決闘しなかったから振られた、決闘に負けたから振られた、というホルダー制度追認なのか?

結局、ミオリネにとってグエルはタイプではなく、シャディクかスレッタなら好みであり、

「好みの人間が勝てばOK」という、父親のホルダー制度追認と個人的好き嫌いの良いところ取りをしたように見える。

これが初期のウテナオマージュに対する中途半端なアンサーになっており、

ミオリネを同性をエンパワメントする女性キャラとして描き切れず、強い言葉でむやみに他人非難するだけの半端者にしてしまった。

 

まれが貧しいほうが泣き寝入り

プロペラによるクインハーバーアーシアン大量虐殺について、

地球まれ戦災孤児シャディクが罪を被るという謎のエンディングを迎えた。

また、スレッタの初恋は4号だったはずだが、4号がペイル社CEO消耗品扱いされて死んでいったことについて

5号から聞かされて知ったあとも、スレッタは主体的アクションを全く起こさないまま終わった。

強化人士を研究のための消耗品扱いして死なせていくのはアド・ステラ世界では罪にならないのだろうか?

5号もスレッタも4号の末路を知りながら「何もしなかった」ためにCEOらはシャバに放流されていると考えるのが自然だろう。

連絡係として使われたニカが自首して服役、地球寮を殺しかけたラウダは無罪

シャディクがプロペラの罪まで被って服役、強化人士を殺していたペイル社CEOは呑気にお茶しており無罪

未来に進むための清算適当すぎやしないか

 

シャディクとラウダが視聴者に叩かれ、御曹司が持ち上げられるグロテスク

シャディクとシャディガールズの過去編はストーリー絶対必要だったと思うが、やらなかったことが不思議で仕方ない。

シャディクのような子供たちを犠牲にした金で育ったグエル(もっとも本人はそれを知らされていなかったのだが)が褒めそやされ、シャディクが批判されるというグロテスク光景が生まれしまった。

現実を知らなかったグエルやミオリネに罪はあるか否かという議論が生まれることにこそ作品の意義があると思うのだが…

「グエルは最高、それに比べてシャディクやラウダは最低」というような感想に対して反論する材料が本編内に不足しているのは、作品として深みがなく失敗ではないか?と思う。

https://anond.hatelabo.jp/20231010204339

この投稿に完全に同意する。

 

水星脚本批判者が「同性愛差別者」と叩かれるノリ

水星魔女について納得できない点をツイートすると「同性婚に反対している差別主義者」「保守右翼」「日本会議」と断定されたり、

エラスレ・グエスレ・シャディミオなどのカップリング二次創作を作ったり読んだりしていたのに

そうした性愛関係妄想が本編に否定されてアンチ化したのだろうと断定され、引用RTスクショ集団攻撃を受ける状態になっていた。

実際、支離滅裂な本編批判ツイートを見かけてbioを見るとやれグエスレだのラウグエだのと書かれていたから、

水星魔女批判者の一定数は「ただ本編が思ったとおりのカップリングにならずにキレている恋愛依存症のカプ厨である」というのは事実だろう。

しか批判者の全員がカプ厨であるというのは、まったくもって事実ではない。

最近になってようやく「カプ厨目線ではない批判」が可能になった。

それくらい水星魔女視聴者界隈はスレミオだの、グエスレだの、ラウグエだのによって荒らされていた。

毒親トロフィー扱いされた女性の自立、経済格差・一方的搾取構造差別といったテーマが、

「バズネタ」として表面的に取り扱われ、着地についてはろくな説明もなく放り投げられた作品から

居着いたのは結局、絵に性欲を抱いているカップリング厨ばかりだった。

 

https://anond.hatelabo.jp/20231010034423

2023-09-12

anond:20230912180605

ウテナ展いったら男性結構多くてびっくりした。というか、女性の醜い部分、結構描いてるから男性苦手かと思ってた。まぁ、イクニさんは女性の醜い部分を愛して描いてるからロマンチックにドロドロしてる感じ。

幼稚園児のころ漠然セーラームーンの変身シーンに嫌悪感があってセラムン自体も苦手だったんだけど大人になってからウテナとかピンドラもサラッと覗いた時似たような感じあったな

2023-08-01

水星魔女スレッタとミオリネの同性婚を明言させなかった事を叩いている人達の、物語に対する解像度の荒らさに呆れた

大体の物語において、親に定められた婚約者なんてのは典型的不自由さの象徴でしょうに(最近逆張り円満作品も多いけれど、水星魔女は明らかにそうじゃなかった)。

『祝福』の歌詞の通り、花嫁花婿ごっこという定められたフィクションから解放されるのが本来あるべき王道でしょうに。

パクリ元の少女革命ウテナでもアンシーがウテナ様呼びをやめ、花嫁としてではなく「友達」として、いなくなってしまったウテナを探しに行くんだよ

あの舞台設定で結婚エンドになったらそれこそバッドエンドでしょーがよ

叩いている人達は種の時にもちゃんと「アスランラクス結婚させるべきだ」「カガリユウナ結婚(」って言ってたの?

他の作品比較検討してみたら、成立を望む事自体おかしいってちゃんと分かる筈なんだけど。

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