はてなキーワード: ウィールとは
飛び地とかが好きなんだけど、Wikipediaを見てたらビル・タウィールっていういずれの国家によっても領有権が主張されていない無主地っていうのを見つけて読んでたんだよね。
エジプトとスーダンがイギリスの支配下だったころにイギリスが引いた境界線があって、どっちもその境界線を国境だって主張している。1899年の境界線と1902年の境界線で範囲がちょっと違うから、どっちを使うかで主張が一致していなくて、ビル・タウィールっていう何もない土地を自国に含める境界線だと、もっと広くて港町とかがあるハラーイブ・トライアングルが自国に入らないから、どちらの国も領有権を主張していないんだって。
1902年の境界線を決めた理由を見るとスーダンに分がありそうだけど、今はエジプトが実効支配していて、遺恨が残りそうだねぇ。
そんな事はいいんだけど、この記事を読んでいたら川の名前のワジ・タウィールに括弧がついていて「وادي طويل 、一名 Khawr Abū Bard」って書いてあったんだよね。وادي طويلっていうのはたぶん現地語の表記なんだろうけど、Khawr Abū Bardって何?一人だれかいるってわけじゃないよね?って思って辞書引いたら、別名の事なんだってさ。
わかんねーよ!別名って書けよ!
見たことなかった表現だったからWikipediaでどのくらい使われているか検索してみたんだけど、9割程度は一人の意味で使われているようだった。別名の意味で使われているのも古い文献からの引用が多いね。
あとは昔の人の名前にも多かった。たとえばこれは野中兼山の説明。
諱は良継(よしつぐ)、一名は止、尚字を良継とする史料もある。通称は初め伝右衛門、主計、伯耆と改め、最後に伝右衛門に復した。幼名は左八郎、兼山は号で、後に高山と改め、致仕して明夷軒と号した。
通称とは何が違うんだろうね?諱とか幼名とか号とかに並んでいると一名という特別な名前の種類があるのかと思ってしまうけど、ただの別名っていうのはややこしいね。「尚字」もそういうなにかに見えたけど「なお、あざな」だった。ややこし。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%BB%BB%E5%9F%8E
別名 一名蕪城、鏑木城
近くには白山市立蕪城小学校がある。一名が別名の事というのがあまり知られていない事が伺える。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%89%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%95 の出典にあるのは『軽便西洋料理法指南 : 実地応用 一名・西洋料理早学び』
現代風に書いたら『【実地応用】軽便西洋料理法指南 ~西洋料理早学び~』といった感じだろうか。
書籍名に入った一名は、他のものもサブタイトルのように見える。
ヴァンセンヌ女子学園という学校で学生が名乗るニックネームのようなものを一名と言うらしい。
エロゲじゃん!!
http://anond.hatelabo.jp/20150717162140
「……どうも」
「いらっしゃい」
「今度は何のフェアだ」
「当ててみてください、まずは『エイリアン4』」
「……う~ん」
「さすがに、これだけだと難しいですかね。では『ターミネーター3』もどうぞ」
「またC級グルメとか言わないだろうな」
「自信ないけど……駄作フェア?」
「惜しい。正解は蛇足フェアです」
「……それ、美味いの?」
「食べられますよ」
「ビミョーな表現だな……」
「だからって蛇足が食いたいわけじゃないんだぞ。リブート系はファンにそっぽを向かれていたりするしな。『スター・ウォーズ』みたいに」
「新説系は好みじゃありませんか。では『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚にあたる『ホビット』はいかがでしょう」
「『ロード・オブ・ザ・リング』と同じく3部作になっております」
「胃もたれするわ」
「『ホビット』できついとなると、『トワイライト・サーガ』系も無理そうですね」
「『トワイライト・サーガ』!? 勘弁してくれ……続きが出るたびに姪っ子に無理やり連れて行かれて、いい思い出がないんだ。あの時は糖尿病になるかと思った……」
「では数を少し減らして……『シンデレラ3』はいかがでしょう」
「まず、『2』があることにも驚きなんだが」
「和食がお好み? では実写版映画『デス・ノート』の続編スピンオフである『L change the WorLd』」
「和洋中とか、そういう問題じゃない」
「ふぅむ……では『パラノーマル・アクティビティ』シリーズはいかがでしょう」
「……食べ進めるたびに味気がなくなって飽きるんだが……」
「モキュメントというアイデアがウリでしたからね。アイデアでウケたものは、どうしてもマンネリ感が漂いますが、ちゃんと食べられますよ。『ソウ』シリーズとか」
「『ソウ』シリーズもグロさだけが増していって、もはや悪ふざけだ。そういうのじゃなくて、もっとしっかりしたものが欲しいんだよ」
「まあ……うん……まさか、これもシンデレラみたく『3』があったりしないだろうな」
「……では『ターザン2』で。あ、ナンバリングは『2』ですが、話はターザンの子供時代の話です」
「げふっ……」
「『ムーラン2』」
「やめろ、もういい」
「飽きていない人だっているのに……例えば『ノートルダムの鐘2』は恋愛面でも主人公の救済があって、私も間接的に救われました」
「わざわざ続編まで作ってやることか。『ポカホンタス2』も……いや、これは1作目から素材選びも調理も無神経だったが、ディズニーの魔法で子供は黙って食うことしかできない……」
「C級グルメのときと違って、今日はお客さん厳しいなあ。そういえばマイケル・ベイの『トランスフォーマー』も、3作目が出たあたりで『いい加減にしろ』って怒っていましたね」
「俺は観るのを諦めたが、いま何作くらい出てるんだろうな。どうせ今でもゴチャゴチャしたバトルシーンとか、セクシーな女性とか、過剰な爆破シーンとか、一作目と全く同じことやってんだろ」
「お約束ってやつじゃないですか。それに続編やスピンオフで最初のを越えるって大変なんですよ。偉大な先人を超えようと果敢に挑み、敗れたものだって少なくないんです。だったらせめて、手堅くいこうとするのは作り手としておかしくないでしょう?」
「同じことはやればやるほど退屈になるんだよ。繰り返し自体が悪いとは言わないし、飽きないやつがいるのも否定しないが」
「何度も観ることで、新たな発見が得られることもあるんですよ。或いは、『変わらないこと』が良いという人だっているんです」
「……うぷっ、ディズニーの蛇足が腹に溜まってきた。まさかこんなにあったとは……」
「むしろディズニーは蛇足界隈を牽引しているところです。『アラジン完結編』や『ピーターパン2』とか……全部揚げたらお客さん腹下すかもしれませんね」
「『トイ・ストーリー3』や『ゴールデン・イーグルを救え!』みたいなのを食べたかった……」
「ごめんなさい。お客さんもお腹が膨れてきたようですし、これでシメにしましょうか」
「タイタニック号事件を題材にしたアニメ『La leggenda del Titanic』、その続編の『Tentacolino』です」
こうして今日も夜が更けていく。