[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

2018-01-13

iPhone

情弱

情報弱者略語ではあるが、意味はよりシンプルだ。バカ。著者のことである

今日まで、9年に渡ってiPhoneApple製品を使い続けてきた自分は、少なくともこの類の人間ではないと信じていいた。

2008年日本発売された直後のiPhone3G欲しさに、「お義父さんストラップが貰える」『料金が安くなる」などと吐き、家族全員をドコモからソフトバンクへ移行させることに成功する。11月 当時中学2年生オタクまっしくぐらの自分はついに念願のiPhone3Gを手に入れた。

説明書はない。今のようにまとめサイトや聞けば誰かが優しく教えてくれるSNSもない。

ひたすらGoogleで調べ、信頼できそうなブロガー記事を見つけ、そこのコメント欄からコミュニティーが広がり、

更に別の良質な記事を見つけ、トライアンドエラーを繰り返すことで、iPhoneを使いこなしていった。

SB店員すらもよく使い方や設定すらもよく分かっていなかった当時、頼れるのはネットの向こうの見知らぬおじさんたちしかいなかった。

某巨大掲示板半年ROMってギズモード・ジャパンライフハッカーギガジンリンクを踏み、痛いコテハンをつけたり、最初は手探り手探りでiPhoneの設定や使い方をマスターしていった。

その中でも最もよく利用していたのが、個人ブロガーするぷ氏の和洋風現在は和洋風カイ)とスタートアップ期のAppBank運営するiPhoneBBSだ。

まさかAppBank上場してここまで大きくなるとは…)

書いてるだけでも懐かしくなってきた。

するぷ氏の優しいお兄さんのような語り口の文章厨房自分にも非常に分かりやすく、かつブロブデザインもおしゃれでセンスが良かった。たまーに出て来る技術的な話も、グーグル先生片手に必死に読んでいた記憶がある。

このするぷ氏の匠な技のせいで、私はAppleジョブズ、そしてiPhone さらには水樹奈々を愛するようになってしまった。

iPhoneBBSでは主に他のユーザーとの情報交換が主だった。

どうすればプロバイダメールiPhoneで受信できるか?といった何気ない話から、最強の脱獄アプリは何かと言った少々アウトローな部分まで。

流石に当時の少ないアプリ数ではApple監視の目が厳しかったのか、

脱獄関連のスレッドAppBank運営サイドによって一瞬にして消されるようになり、運営ライターの方「配信停止になるから脱獄の話は頼むからやめてくれ」と懇願されるまでになったことをなんとなく覚えている。(違ったらごめんなさい)

かに高校生起業家 うめ◯ん や 勝間某といったiPhoneTwitter黎明期有名人が色々いたような気がするけどまぁいいか

高校生社長は今何をしてるんだろうか‥。

閑話休題

先述のような試行錯誤の成果が全て自分iPhone3Gの中に入っていた。

アプリの配置から、内容まで自分だけのiPhoneが仕上がっていたと自負していた。

その後、契約から2年も立つと立派な型落ちiPhoneだ。

新版OSの動きが鈍い事にしびれを切らし、契約更新の際、iPhone3Gは一気にiPhone4進化した。

圧倒的に美しいRetinaディスプレイ、信じられないにパワフルになったA4プロセッサに加え、従来のデザイン刷新して両面を強化ガラスに変更。側面の削りだしのアルミもかっこよかった。

この時、私は、iPhoneの、性能やデザインとは全く異なる強さを痛感するのだ。

iTunesバージョンアップ機能のお陰で、ボタン一つで今日買ってきた新品のiPhone4の中身が昨日まで使っていたiPhoneと同じになった。なってしまった。

アプリ写真メール電話帳 その他設定などがすべてが一瞬で引き継げた。

2年間、ネットリアルの間で四苦八苦し続けた成果や思い出の写真音楽などがお蔵入りになるはずが、一瞬で新しい端末に引き継げたのだ。

これほど嬉しいことは無かった。

中身のデータは何一つ昨日と異なるところはないのに、動作は一気にパワフルに、本体デザインさらスタイリッシュになった。

以降は2年の更新月が来る毎に、時の最新機種に乗り換えて、中身のデータの引き継ぎを行い続けた。

13年には5Sバージョンアップ。この頃には、iPhone OS名称はとっくに無くなり、ジョブズ当人ですら帰らぬ人になってしまった。

16年春 水没した5Sの後継としてPhone6sを契約

いつものようにバージョンアップから復元し、昨日までの環境再現、新たなスタートを着り、今日2018年1月12日に至る。

約9年 4台に渡ってiPhoneを使い続けた結果、その中のデータは、私が中学1年生から大学4年生の今に至るまですべての成長の記録すべてと言っても差し障りない。

写真データなどはとうに1万枚を超え、中1のクラス写真や、中3の修学旅行で友人が軍艦島の策を乗り越えようとするところを、柔道家先生に取り押さえられるシーンなどが含まれる。

音楽などは、より顕著かもしれない。アニソンに始まりロックパンクロックフュージョーンに流れジャズ回帰する 自分音楽ブームの流れが見て取れる。

さて、そんな私のすべての詰まったiPhone再起不能となってしまった。

今週の自分は色々おかしかった。

火曜日から原因不明の40℃を越える高熱に悩まされていたとはいえ、全く合理的でないことばかりをしてしまった。

熱に魘され、寝ぼけながらパスコードを変えてしまい、それが分からなくなってしまった。

なぜかは全く覚えていない。

大方、このまま死んでしまったら両親は簡単iPhoneの中身を見ることでき、それが恥で嫌だからややこしいパスコードに変えたのだと思う。自分が。

思いつく限りのパスコードを今日1日使って総トライするも、当たるはずもなく、ついてにiPhone使用不可のロックが…。

また、バックアップデータも移動のつもりが誤って消してまうという、全くもって理解できない行動が続いた。

こうして、中1から10年の筆者の成長記録はそのすべてが無になってしまった。

一番惜しむのは、我が家で買っていた初代の飼い犬の写真が、iPhone以外に自分は持ってないということ。

その分2代目の写真を多く取っているけど、2代目の写真を取れば撮るほど初代の子を忘れていくような気をしてします、

ただ、このタイミングで熱が出て、パスコードが分からなくなってデータが消える意義はあるのか?

偶然にしろ必然しろ、やはりここで総括。

社会人になる2018年過去遺物との繋がりを断ち切るために消えた?

バカが。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん