三菱ケミカルグループは12日、2025年4月に執行役の辻村明広氏を田辺三菱製薬の社長にする人事を発表した。同グループはワンチーム運営として子会社に社長、執行役員を置かない経営体制だったが、グループ各社の主体性が阻害されるなどの課題が生じていたとして方針を転換し、「適切な権限と責任の委譲」を進めることにした。
新たな方針のもと、辻村氏は、三菱ケミカルグループの執行役エグゼクティブバイスプレジデントファーマ所管を退任し、田辺三菱の経営に専念することになった。田辺三菱の代表取締役は現在、辻村氏と上野裕明氏の2人体制だが、上野氏の人事は未定。