極めた技、パリで輝くド根性…アクションスポーツ見どころ〈関西発 月イチ! SPORTS〉
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パリ五輪の開幕(7月26日)が、いよいよ2週間後に迫ってきた。アクションスポーツのブレイキン(ブレイクダンス)、スケートボード、自転車BMXフリースタイルなどは5、6月に全2戦の五輪予選シリーズ(OQS)が行われ、代表が決まった。関西出身の選手も名を連ね、大舞台での表彰台を見据えている。(後藤静華)
ブレイキン半井が旗手の大役
新競技のブレイキン男子は、大阪府大阪狭山市出身の22歳・
今大会、日本オリンピック委員会(JOC)は選手の負担軽減を理由に主将を置かなかった。半井選手は、フェンシング女子の江村美咲選手と旗手に選ばれ、日本の「顔」として期待が大きい。昨年の世界選手権は3位。同大会を制したビクター・モンタルボ選手(米)、2位のフィリップ・キム選手(カナダ)らとメダルを争う。
女子は、41歳を迎えた京都市出身の福島あゆみ選手(ダンサー名・AYUMI)が注目される。21歳で競技を始め、多彩なステップや独創的な技を武器に2021年の世界選手権で優勝。22年3位、23年2位と表彰台の常連になっている。
ライバルの一人は埼玉県出身の25歳・湯浅亜実選手(同・AMI)。全2戦で行われたOQSでは、いずれも両者が決勝に進み、福島選手は第1戦で勝ち、第2戦は敗れた。昨年の世界選手権を制したドミニカ・バネビッチ選手(リトアニア)も強敵で「自分らしいダンスを見せたい」と力を込める。
スケートボード四十住が意地見せるか
スケートボード女子パークは、和歌山県岩出市出身で、21年東京五輪金メダリストの
BMX中村が初のメダルに挑む
BMXフリースタイル・パーク男子は、京都市出身の22歳・中村
開会式はセーヌ川下り…日本との時差は7時間
パリで夏季五輪が開催されるのは、第2回大会の1900年、24年に続き、100年ぶり3度目。スローガンは「広く開かれた大会」で、五輪史上初めて男女の選手数が同数(各5250人)になる見通し。
夏は、日本との時差が7時間。開会式はセーヌ川を選手団が船で下る形で開かれる予定で、競技はエッフェル塔近くやベルサイユ宮殿などで行われる。コンコルド広場は、若者に人気のアクションスポーツの舞台だ。
2021年の東京五輪で、日本は歴代最多となる58個のメダル(金は27個)を獲得した。関西ゆかりの日本代表では、兄妹で五輪連覇を目指す柔道の阿部一二三、詩の両選手(神戸市出身)が注目される。団体競技は、52年ぶりのメダル獲得を目指すバレーボール男子で、サントリー(本拠地・大阪府箕面市)の高橋藍選手、大阪ブルテオン(同・大阪府枚方市)の西田有志選手らがメンバー入りした。
(関西発 月イチ! SPORTSは、スポーツを「楽しむ」ための様々なトピックを掲載します)