JR普通電車が「デッドセクション」に緊急停止…乗客130人が1時間超も閉じ込められる
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17日午前8時10分頃、栃木県小山市犬塚のJR水戸線小山―小田林駅間で、走行中の小山発下館行き普通電車(5両)が緊急停止した。電車は停電のため自力で動けなくなり、乗客約130人が約1時間10分、車内に閉じ込められたが、けが人などはいなかった。
JR東日本水戸支社によると、運転士が前方の踏切の緊急停止信号を確認し、電車を緊急停止させた際、架線に電気が流れていない区間「デッドセクション」に止まった。同区間は直流と交流の異なる電化方式の切り替え地点で、通常は電車を止めないという。
乗客は代替バスに乗り換えた。水戸線は約3時間40分後に運転を再開したが、上下10本が運休、同3本が遅れ、約1100人に影響が出た。
茨城県結城市の高校に通学するために乗車していた小山市の高校2年生の女子生徒(17)は「キーという音がして急に列車が止まり、びっくりした。長時間閉じ込められたけれど、乗客はみんな落ち着いていて不安はあまりなかった」と話していた。