「けやき守る」呼びかけ 府中市職員 条例周知のため巡回
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府中市で「市けやき並木を守り育てる条例」が施行された9日、市職員たちが同市のけやき並木通りで条例の周知活動を行うとともに、迷惑行為が行われていないかなどを巡回しながら確認した。
同市のシンボル「馬場大門のケヤキ並木」はこの日、国の天然記念物指定からちょうど100周年を迎えた。同条例は、ケヤキ並木の保全・利用に関する基本理念を定めるとともに、石積み内への立ち入りや火気の使用、長時間の独占使用を禁止している。
また、「市まちの環境美化条例」で禁止されているけやき並木通りなどでの路上喫煙について、指導や勧告に従わない悪質な違反者に対する過料(2000円)の徴収がこの日から制度化された。このため、市は新条例の施行と路上喫煙の過料の徴収について、市民らへの周知を図ることにした。
活動初日の9日は、午前8時から午後7時まで2班(1班5人、夜は1班のみ)の職員たちが新条例の施行を知らせるのぼりを手にして交代で巡回するとともに、ティッシュやチラシの配布も実施した。原則として課長補佐以上の管理職が参加し、15日まで巡回を続ける予定という。
市ふるさと文化財課の担当者は「府中の宝であるケヤキ並木を守り続けていくためにも、市民の協力をお願いしたい」と話していた。