イスラエル最大野党、連立政権樹立で合意…大統領に通知
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【エルサレム=工藤彩香】イスラエルの最大野党で中道のイエシュ・アティドを率いるヤイル・ラピド党首は組閣期限の2日深夜、野党8党で連立政権を樹立することで合意し、レウベン・リブリン大統領に通知した。
近く行われる国会(定数120)での信任投票が次の焦点となる。過半数の票を得て承認されれば、2009年以来12年ぶりの政権交代が決まり、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は退陣する。後任には、極右政党ヤミナのナフタリ・ベネット党首(49)が就く見通しだ。
新政権は極右や左派、アラブ系政党などで組む大連立となる。アラブ系政党が連立に加わるのは、イスラエルの歴史上初めて。
今回の組閣は、3月の国会選挙で第1党を維持した与党の右派リクードを率いるネタニヤフ氏が期限までに組閣できなかったことを受けたものだ。組閣を引き継いだラピド氏は5月5日から野党との連立協議に着手、8党で過半数を確保し、期限ぎりぎりで組閣にこぎ着けた。
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