写真:Hiroko Oji
地図を見るオーストリア・チロル州の州都であるインスブルック。北はドイツ、南はイタリア、西はスイスに囲まれた位置にあり、周りを標高2000m級のアルプスの山々に囲まれた風光明媚な観光地です。
「イン川に架かる橋」という意味を持つインスブルックは、石器時代初期には人が住んでいた形跡が残り、4世紀の古代ローマ時代には、重要な交易路を守るために軍事基地が置かれました。その後の12世紀にはイン川の橋の袂の集落が基となり、15世紀には皇帝マクシミリアン1世の統治下で発展を遂げました。
写真:Hiroko Oji
地図を見る繁栄当時の古い建物が残り見どころが集まる旧市街には、ただただ歩くだけでも見惚れてしまうばかりの装飾が素晴らしい建物が建ち並びます。
背景にはノルトケッテ連峰の雪を被った山並みが控え、アルプスに囲まれたさわやかな町並みが広がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた、川沿いに建ち並ぶパステルカラーの家並みも、インスブルックらしい風景の一つです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る鉄道駅から延びるサルールナー通りを進むと凱旋門が建つ交差点に出ます。この凱旋門から右方向に進むとメインストリートのマリア・テレジア通り。通りのほぼ真ん中にあるのが大理石製のアンナ記念柱で、この先に人が中に入れるくらいの大きさの電飾ドームが設置され、通り沿いにはクリスマスマーケットの屋台が軒を並べます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るアンナ記念柱からさらに進むと、大通りの中央にしっかりした造りの屋台も!一軒のお家のようで、メルヘンの世界の中から飛び出してきたようなクリスマスモード満載のお店です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るクリスマス前になるとドイツ語圏を中心にシュトーレン(※)をよく目にするようになるのですが、こちらのインスブルックではシュトルーデルといって、チロル地方独特の人気のジャガイモと肉がぎっしり詰まったものやキャベツとベーコン入り、チーズ入りなどが店頭に並びます。
(※)小麦粉と酵母、水を練りバターをたっぷり使った生地に、洋酒漬けのレーズンとレモンピールやオレンジピールといったドライフルーツにナッツ類を練りこんだもの。表面には真っ白になるほど粉砂糖がまぶされ、その見た目が白いおくるみに包まれたキリストをイメージしているともいわれ、クリスマスケーキとしてアドベント期間に食べられます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るマリア・テレジア通りをさらに北に進むと、突き当りにあるのがインスブルックのシンボルともいえる存在の「黄金の小屋根」!出窓の上に黄金色に輝く小屋根がひときわ目を引く建物です。皇帝マクシミリアン1世が広場で催される行事を見物していた出窓で、現在は奥が博物館となっており皇帝ゆかりの品々が見学できます。
この前の広場を囲むようにして、ロココ様式の壮麗な漆喰装飾が施されたヘルブリングハウスや、旧市庁舎に付属して造られた高さ51mの市の塔、エルカーと呼ばれる出窓が連なる建物などが建ち並んでいます。これらの建物沿いにも屋台が設けられています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る屋台では温かい飲み物や食べ物以外にも、装飾品や防寒具などが店頭に並べられ賑わっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るインスブルックでは、屋台が設置されている周辺でクリスマスエンジェルに出会えます。背中に白い羽が生え黄金の天使の衣装を着た若者たちがプレゼントの入った籠を持って歩き回り、訪れた人々にプレゼントと笑顔を振りまいています。
また、路地に入った所には、写真のような巨人の人形が置かれたり、着ぐるみをまとった動物たちにも出会え、お伽話の世界に引き込まれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るパステルカラーの美しい建物が建ち並ぶイン川に架かるイン橋。その南東側に広がるマルクト広場でも、クリスマスマーケットが盛大に開かれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る広場の中央にはひときわ目立つクリスタルタワーが聳えます。
インスブルックの東約15キロメートルの郊外に本拠があるスワロフスキー社。オーストリアを代表するファミリーカンパニーで、ジュエリーとアクセサリーのトップブランドとして人気が高く、ここインスブルックのクリスマス時期にも出店されているのです。タワーの足元では、透明度が高く水晶のような輝きを放ちキラキラ輝くクリスタル製品が店頭に並んでいて、見るだけでも心が豊かになります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた、移動可能なメリーゴーランドやお伽話に出てくるお家なども設置され、子供から大人まで楽しめるマーケット風景で賑わいます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町中から少し離れるのですが、王宮の北にあるフンガーブルクバーンの乗り場から町の北に聳えるノルトケッテ連峰の展望台となるハーフェレカーに向かう途中駅のフンガーブルクでも屋台が並びます。
ハーフェレカーは標高2334m、最新式ケーブルカーのフンガーブルクバーンと2本のロープウェイを乗り継いで訪れることができる展望台で、山上からは、インスブルックの町並みや周りの山並みだけでなく、イタリア国境のブレンナー峠まで見渡すことができますのでぜひ足を延ばしてください。
写真:Hiroko Oji
地図を見る展望台の途中駅フンガーブルクではケーブルカーから降りたらいったん駅舎の外に出てロープウェイに乗り換える必要があり、その際に、周辺に建ち並ぶ家並みや教会などを訪れるのもお薦めです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るその乗換駅前の見晴らし良い広場に規模は小さいですが、クリスマスマーケットの屋台が軒を並べているのです。
温かい飲み物や食べ物を手に取りながら、この広場の一番端っこから眺める景色も山頂からの眺めに続く素晴らしいものなので、お時間に余裕を持たせてここで一休みなさってくださいね。
インスブルックでは、ここでご紹介したほかにも宮廷教会背後のブルクガーデンやヘルブリングハウスからイン橋までの通り沿いなどでも屋台が軒を並べています。観光スポットの豊富な町中をあちらこちら歩き回りながら、クリスマスムード満開のインスブルックを目いっぱい楽しんでくださいね。
2024年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/18更新)
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