ワット・ロンクン(Wat Rong Khun)の建設は、チェルムチャイ・コーシピパット(Chalermchai Kositpipat)の手によるもの。彼は、2016年10月に亡くなったラーマ9世とも親交があった程の有名な芸術家です。
建設の目的は三つの意味があり、一つ目はユニークな寺院を建設。二つ目は宗教心。三つ目はラーマ9世に捧げるということでした。
ワット・ロンクンに到着すると、境界線に立っているポールが既に真っ赤な髑髏。真っ白な寺院の最初が赤となり、インパクトが強い地獄の世界から始まります。
池の奥に見えて来るワット・ロンクンの周囲は草花もあり、穏やかな印象も与えてくれますが、ここから本格的な地獄が始まるのです。
水を吐き出す長い爪の怪物。寺院の入口付近にあることから、イメージは日本の神社の「手水舎」に近い物があります。しかしながら神社で見かける龍とはかけ離れており、人を寄せ付けないような雰囲気があるのでは。
吊り下げられた顔の数々。欲望のままに生きた人間はこのように変化して行くのだという教訓が込められています。
ワット・ロンクンの本堂に向う参道にあるのが、池の中から伸ばされている無数の手。欲望のままに生きた人間が地獄に落ち、苦しさから逃れようと救いを求めて手を伸ばしていることを表現しているのです。
日本で剣を持つ仏像は不動明王。不動明王は右手に剣を持ち、左手に縄を持った姿が一般的ですが、ワット・ロンクンでも右手に剣を持ち、違うところは振りかざしている様子。
反対の左側には棍棒を肩にかけた像があり、その姿はまるで金剛力士像。左右に立っているその姿は、日本のお寺の表門のように感じることでしょう。
そして本堂の中、極楽浄土に向います。なお、本堂内は撮影禁止となっています。観光のマナーは厳守しましょう。
こちらでは、二つの祈願方法があります。一つは水槽の中にコインを入れる方法。寺院ですのでお賽銭という扱いになりますが、水槽の中に立体の花弁に向ってお金を落とし、花弁の一番上に乗ると幸運がやってくるというものです。
もちろん、日本のお金でも問題ありません。
もう一つはタイ版の絵馬に記入する方法。銀色プレートが日本の絵馬となり、とてもユニークなことは最初から財運アップと打ち込みがされていて、現地通貨のバーツで入手します。
プレートにマーカーを使って自分の名前を書き、祈りを込めて境内のプレート用の木に吊るします。この木の形は、仏陀が悟りを開いた時に背後にあった菩提樹を意味しています。花弁にコインを投入するのは運任せの要素がありますが、こちらは確実な祈願方法と言えるのでは。
純白の美しいワット・ロンクンは広い敷地ですので、適度な休憩と水分補給を忘れないようにしましょう。
真っ白な仏陀の白を意味するワット・ロンクンで、一度は入っておきたいのがとても目立つ黄金のトイレ。あまりのぜい沢な雰囲気でもトイレはトイレ。いくら黄金の色をしていても、利用を遠慮することはありません。
ワット・ロンクンを歩いていると、場所によってはホワイトよりもシルバーに近い色で構成されている建物もあります。
また、色々な場所に髑髏があり、入口の赤とは違って銀の髑髏はある意味、ゴージャスな感じさえするかも知れません。
時間のゆるす限り、タイ・チェンライのパワースポット「ワット・ロンクン(ホワイトテンプル)」で純白の光に包まれてみましょう。
住所:Pa O Don Chai Road, A. Muang, Chiang Rai, Pa O Don Chai, Mueang Chiang Rai District, Chiang Rai 57000
電話:+66-53-673-579
アクセス:チェンライ市内から車で約14km
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/22更新)
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