タイ第二の都市・チェンマイ。バンコクから飛行機で約1時間でアクセスできる、タイ北部の文化を繋いできた古都です。美しい稜線を描く山岳地帯の中で、個性豊かな仏教寺院を見学したり、上質なリゾートホテルで優雅に過ごしたりと、刺激とリラックスが交差するような時間をここでは体験できます。
トラベルjpナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめがチェンマイのおすすめ観光スポットをご紹介します。
約650年以上前にタイ北部を統治していたクーナ王によって建てられたと言われている「ワット プラタード ドイ ステープ」。金色に輝く高さ約22mの仏塔や、タイの中でも珍しいエメラルドグリーンのブッダが鎮座しており、その色彩の華麗さに圧倒されます。場所は国立公園の山々に囲まれた高台にあり、麓の門から寺院まではケーブルカーで登るという動線もここを訪れる楽しみのひとつ。
チェンマイ屈指のパワースポットで、特に未年生まれの人にご利益があるとのこと。限定されると、効き目がありそうな気がしてきますね!
<基本情報>
住所:Srivichai Road, Doi suthep, Muang, Chiangmai
アクセス:チェンマイ市内中心部から車で約40分
公式サイト(外部リンク)
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白壁のまわりに、色とりどりの小さなブッダが並ぶ「ワット ムーングンコーン」。淡いパステルカラーの衣装を身に纏い、柔らかな表情で礼儀正しく座っている姿がなんとも可愛らしく、和やかな気持ちにさせてくれます。
本堂の中には金色や紅色のブッダが鎮座していたり、その横にあるお堂にはお釈迦様が入滅する様をあらわした“涅槃仏(ねはんぶつ)”が横たわっていたりと見応えのある寺院です。
<基本情報>
住所:30 Samlan Rd, Tambon Prasing, Amphur Muang Chiang Mai
アクセス:チェンマイ中心部からソンテウで5〜15分
公式サイト(外部リンク)
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パワースポットとしても知られ、繊細な彫刻で飾られた建物たちが見事な「ワット チェディルアン」。そびえ立つ仏塔はチェンマイで一番の高さをほこり、1545年の大地震で先端が壊れてしまったものの、後に修復され現在の姿になっています。
ここは、タイ北部で栄えたメンラーイ王朝の第7代目の王が亡くなった父親を偲んで建立した寺院と伝えられています。須弥山(しゅみせん)のイメージを反映させたり、世界を支える存在とされるゾウが仏塔を持ちあげている彫刻があったりと、壮大な仏教の宇宙観に触れられるスポット。
<基本情報>
住所:103 Pra Pokklao Rd, Tambon Prasing, Amphur Muang Chiang Mai
アクセス:チェンマイ中心部からソンテウで5〜15分
公式サイト(外部リンク)
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「ワット プラ シン」は、チェンマイ市内で最も大きく、最高の格式を誇る寺院。精緻な木彫りとランナー様式の壁画が特徴的な“ウィハーン・ラーイカム”とよばれるお堂の中に、ブッダが鎮座しています。そのブッダですが、毎年4月13日〜15日のソンクラーン(水掛け祭り)の際には、多くの人々に参拝してもらえるようにと、特別な台にのせられて市内を巡回するとのこと。その光景も見てみたいものですね!
<基本情報>
住所:2 Sam Lan Road Mueang Chiang Mai, Chiang Mai
アクセス:チェンマイ中心部からソンテウで10〜15分
公式サイト(外部リンク)
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スリランカから招いた僧侶が修行できるようにと建立された「ワット ウモーン」。寺院の多いチェンマイでも珍しい洞窟寺院です。入り口となるのは、4つのトンネル。それぞれのトンネルの中にはブッダが鎮座していたり、瞑想をするための空間になっていたりと特徴があります。
ここでは、観光客も瞑想体験することが可能。せっかくですから、自然に囲まれた中で心身を浄化してみてはいかがですか?
<基本情報>
住所:135 Moo 10 Suthep Subdistrict, Chiang Mai
アクセス:チェンマイ中心部より車で約20分
公式サイト(外部リンク)
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チェンマイで一番古い寺院「ワット チェン マン」。メンラーイ王によるチェンマイ創都の時に建てられたものです。かつては王の宮殿として利用されていた時期もあったとのこと。ブッダのいる拝殿は赤色を基調とし、規則的に並ぶ美しい柱や華やかな装飾が施された空間。その豪華に視線を奪われます。また、無数の象が支えている金色に輝く仏塔も見事。
<基本情報>
住所:270 Ratchapakhinai Rd, Amphoe Mueang, Chiang Mai
アクセス:旧市街内、ターペー門から北方向へ車で約5分
公式サイト(外部リンク)
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タイの最高峰「ドイ インタノン山」。国立公園の中にあり、海抜2,565mの山頂付近にあるパゴタ(仏塔)が、タイらしさを感じさせてくれるでしょう。緑溢れるチェンマイの中でも、さらに濃厚な自然を味わえる場所で、ダイナミックな滝やチャンスがあれば雲海まで見ることも。幻想的な山の世界を体感することができます。
常夏のタイであっても、山の平均気温は12度ほど。訪れる際は防寒具をお忘れないように。
<基本情報>
住所:Ban Luang, Chom Thong District, Chang Wat Chiang Mai
アクセス:チェンマイ市内から車で約2時間
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チェンマイの夜を心弾ませるものにしてくれるのが「ナイト バザール」。メインストリートのチャンクラン通りでは、伝統的なナイト・バザールが毎晩開催。約1kmにわたって露店が並び、大勢の人で賑わいます。
少し脇道に入ると、また別の夜市に出会うことができます。屋内型の“カレー・ナイトバザール”では古典舞踊の無料ショーが観覧できたり、“アヌサーン・マーケット”では骨董品が見られるなど、エリアによって特徴があるので毎晩訪れても飽きません。
<基本情報>
住所:Chang Moi, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai
アクセス:チェンマイ旧市街からソンテウなどで約10分
公式サイト(外部リンク)
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王家の庭園があった寺院「ワット スアン ドーク」。今から約600年前に建てらたもので、どこかエレガントさが漂う寺院です。特徴は、境内の真っ白な仏塔。チェンマイの青空に気持ち良いほど映え、ここにしかない光景を見せてくれます。また、この仏塔には歴代の王の遺灰が納められているとのこと。
背後のステープ山に陽が落ちる時に見られる、白い仏塔と神々しい光のハーモニーはうっとりするような景色。ぜひ、その時間を狙って訪れてみてくださいね!
<基本情報>
住所:Su Thep Mueang Chiang Mai Chiang Mai
アクセス:旧市街のスアンドーク門より車ですぐ
公式サイト(外部リンク)
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シルバーテンプルと称される「ワット シースパン」。その名の通り、世界初の銀で作られた寺院です。この寺院の周辺は銀細工の工房が多いエリア。そのような縁もあって、2008年に村人が本堂を銀で改修し、一躍有名となりました。
残念ながら本堂内は女人禁制。しかし外観だけでも、その輝きをたっぷり見ることができます。日本のガイドブックでもあまり紹介されていない、穴場のスポットですよ!
<基本情報>
住所:Haiya Mueang Chiang Mai Chiang Mai
アクセス:チェンマイ門からソンテウなどで約5分
公式サイト(外部リンク)
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地元の人々やたくさんの観光客でにぎわう「ワローロット市場」。食品や日用品、お土産などが販売されているほか、場内にはタイ料理の屋台がいくつもあるので、買い物と食事を一度に楽しむことができます。
ここは、ラーマ5世王時代にチェンマイ出身の側室の発案でつくられたという由緒のある市場。その思いを受け継ぎながら現在も地元の人々の暮らしを支えている姿に、熱いものも感じられます。
<基本情報>
住所:Chang Moi Rd., Tambon Chang Moi, Amphur Muang, Chiang Mai
アクセス:チェンマイ中心地から車で約10分、国鉄チェンマイ駅からソンテウで約20分
公式Facebook(外部リンク)
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チェンマイで暮らす人びとの台所的な存在である「ソンペット市場」。ここの名物といえば、“フルーツジュースショップ”です。市場とその周辺はフランス人が多いエリア。健康志向の高いフランス人が多い環境で生まれたのが砂糖少なめでフルーツ多めのヘルシーのジュース。暑い中での観光では、こういった自然な甘みが欲しくなりますね!
<基本情報>
住所:Sompet Market
アクセス:ワット・ロークモーリー寺院から自転車で約10分
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チャンマイで700年も前から受け継がれてきた陶磁器「セラドン焼き」。タイの3大陶磁器の1つです。シックなグリーンとブルーの色味が美しいセラドン焼きは、日本人にも人気の焼き物。サンカムペーン地区がセラドン焼きの工房が集まっている場所で、その制作風景を見学したり、購入したりすることができます。普段使いできるようなものが揃っているので、旅の思い出、お土産にぴったり。
<バーン・セラドンの基本情報>
住所:7 Moo 3 Chiangmai - Sankamphaeng Rd. Sanklang, Sankamphaeng, Chiang Mai
アクセス:チェンマイの中心地から車で30分
公式サイト(外部リンク)
<サイアム・セラドンの基本情報>
住所:38 Moo10, Chiang Mai-Sankampeang,Tambon Tonpao, Sankampeang, Chiang Mai
アクセス:バーン・セラドンから車で約5分
公式サイト(外部リンク)
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タイ北部の山々には、カラフルな民族衣装を身にまとった山岳民族が暮らしています。チェンマイから日帰りで行ける山岳民族村「ドイ ブイ トライバル ビレッジ」は、約1000人のモン族が住む静かな村。美しい刺繍で編まれた民族衣装に身を包んだ村人や手づくり工芸品などを見ることができ、チェンマイ中心部とはまた違う世界を垣間見ることができます。
<基本情報>
住所:Suthep Muang, Chiang Mai
アクセス:チェンマイ市街から車で約50分
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タイにはトラと触れ合える施設がいくつかありますが、チェンマイ郊外にもやはりあります!「タイガーキングダム」は、可愛らしい赤ちゃんトラから、迫力ある大きなトラまで揃っており、希望のサイズのトラと遊んだり、写真撮影したりできる場所。ふれあいタイムは約10分程度です。
家族旅行で子どもがお寺観光に飽きてら、こういったレジャー施設を訪れるのもいいですね。
<基本情報>
住所:51/1 Moo 7 Rim-Tai, Mae-Rim Chiang Mai
アクセス:チェンマイ市街地から車で約30分
公式サイト(外部リンク)
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山々に囲まれたノスタルジックな「メーカンポン村」。昔ながらの木造住宅が並ぶ山岳地帯の小さな村です。近年、お洒落なカフェ、田舎暮らしが体験できる民泊などもでき、じわじわと人気を集めているスポット。リゾートエリアを抜けて、ほっと肩の力が抜けるような環境を楽しむのもいいですね。
<基本情報>
住所:Huai Kaeo, Mae On District, Chiang Mai
アクセス:チェンマイ市内から車で約90分
雑誌で紹介されるようなホテルが揃い、名所も豊富なチェンマイ。ホテルライフも観光も充実させるなら、せめて3泊はしたいところですね。今回はチェンマイの魅力をたっぷり堪能する3泊5日のモデルコースをご紹介します。
【チェンマイ・モデルコース一例】
<1日目>
バンコクで乗り換えをし、夕刻にチェンマイ到着。まずはプールとスパが自慢のホテルにチェックイン。期待以上のラグジュアリー感に大感激!遅くならないうちに、近くのレストランへチェンマイ名物のカオソーイを食べに行く。本場のカオソーイが美味しすぎて、既にこの旅が大成功であることを確信。お腹も満足したところで、ホテルに戻ってふかふかのベッドでぐっすり就寝。
<2日目>
気持ち良い朝を迎え、さっそく観光開始!この日のメインはお寺巡り。神秘的な洞窟寺院「ワット・ウモーン」へいき、まずは瞑想体験に参加。心が整ったところで少しタクシーで移動し、パワースポットとしても知られる「ワット・チェディルアン」で、さらに仏教の世界に没入。お腹が空いてきたところで、街中で見つけたレストランでランチ休憩。食後は可愛らしい仏像を求めて「ワット・ムーングンコーン」を訪問。いっぱい歩いて汗だくなので、ホテルへ戻ってプールタイムを楽しむことに。デッキチェアでビールを飲みながら、バカンス気分を大満喫。日暮れとともに「ナイト・バザール」へ出発。食べ歩きをしながら、ショッピングを楽しむ。
<3日目>
3日目は車をチャーターし、中心部から少し離れた観光地を網羅するプラン。まずは「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」へ。煌びやかな建築物に圧倒される。寺院内を見学したあとは、その裏手にある「ドイ・インタノン山」へ。高地の涼しい空気で少しクールダウン。そこからまた「ドイ・ブイ・トライバル・ビレッジ」に移動。チェンマイ中心部とは違う生活に興味津々。もう一度美味しいカオソーイが食べたくなったので、ドライバーさんおすすめのお店に案内してもらう。こちらのカオソーイも絶品!午後はサンカムペーン地区で「セラドン焼き」の工房を見学。好みの陶器がいっぱいありすぎて、自分用、母用、友達用と大量に購入してしまう。大荷物になったところで、ホテルへ戻る。この日の夜は、タイ北部の郷土料理全てが1つのトレイに乗った「カントーク料理」をいただく。
<4日目>
この日の夜便で帰国するので、チェンマイ滞在も残りわずか。朝食後に一度チェックアウトし、荷物をフロントに預けることに。最後にもう1つ寺院を見ておきたいと思い、「ワット・シースパン」へ。女性は内部に入れないものの、外観だけでも珍しい銀の世界を味わえて満足。昨日は車での移動が多かったので、地元の人々に紛れながら「ソンペット市場」まで歩くことに。市場の名物であるフルーツジュースを購入。フレッシュな甘みが体に染み渡る。ジュース片手に食べ歩きでランチを済ませ、ホテルへ。旅の締めくくりは、3泊お世話になったホテルでのスパ。完璧に仕上がった体で、チェンマイ国際空港へ。バンコクで乗り換えをし、日本に向けて出発。
<5日目>
機内でぐっすり眠っているうちに日本に到着。チェンマイで購入した雑貨や食器でコーディネートする楽しみを胸に帰宅。
移動多めの観光をする際は車のチャーターが便利ですが、人数が少ない場合はかなり割高になってしまいます。滞在費を抑えるなら、乗り合いバスのソンテウやトゥクトゥクを駆使してみるのもいいでしょう。旅情たっぷりの乗り物です。料金交渉やぼったくりが不安であれば、配車アプリのGrabを使ってタクシーを利用するという手段も。同行者の人数や優先したいことに合わせて、移動方法を検討してみましょう。
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緑豊かな古都・チェンマイは、比較的ゆったりとした過ごせる観光地なので、ロングステイにも人気の場所。スローペースで丁寧に観光するような滞在ができるでしょう。長い休みが取れない場合は、観光付きのツアーを利用して、効率よくチェンマイの名所を回るというのもいいですね。
現在は関西国際空港からチェンマイ行きLCC直行便が就航しています。安く、そして短い時間でチェンマイに行けるというのはかなり魅力的。航空運賃を抑えられる分、今まで手の届かなかった高級リゾートに泊まれるチャンスもあります。ぜひ休暇先にチェンマイを選んでみてはいかがですか?
(文:木内つばめ)
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