阪神・井上広大外野手(23)が27日に大阪国税局の「スマホで確定申告体験会」に臨み、手元のスマホを使いながら、わずか20分前後で確定申告体験を完了。「打ってベースまで走るぐらい簡単でした」と独特すぎる言語表現で、清く正しく簡潔な納税意識をアピールした。

 右の和製大砲候補として将来を嘱望されてきた井上も気がつけば今季で入団6年目。課題とする確実性を克服できず一、二軍を往復する日々を過ごしてきたが、昨季はプロ初アーチを含む3本塁打を記録。藤川新体制に切り替わった今春のキャンプでは一軍組にも抜擢されただけに「今季こそは」の思いも強い。

 自主トレ期間中にはDeNA・牧に弟子入りし下半身のメカニックや軸足の使い方の確認に腐心。「様々なトレーニングにトライしながら変化を感じることができた。打撃だけでなく守備にもつながっていくと思う」と手応えを口にした。

 何が何でも一軍定着を確定させたい井上は「ケガをしないことは前提ですが、走攻守全ての面で一段階でも二段階でも上にいきたい。自主トレで取り組んできたことを意識しながら、紅白戦、練習試合、オープン戦でアピールしたい」とキャンプへの抱負を申告。「しっかりと結果を残せるように」と表情を引き締めた。