ノア1日の日本武道館大会で行われたGHCヘビー級選手権は、挑戦者のOZAWA(28)が清宮海斗(28)を撃破し、第46代王者に輝いた。

 同棲中の彼女の存在やキャバクラでの写真など戦前から清宮のプライベートを暴露してきた異色挑戦者が、一発で最高峰王座を奪取した。強烈なキャラクターへの支持か、ニュースター誕生への期待感か、会場からはセコンド介入などラフファイトを展開する挑戦者に大「OZAAWA」コールが巻き起こり、清宮にはブーイングという〝逆転現象〟が発生した。

 コーナー上の攻防を制して雪崩式シットダウンパワーボムを決めたOZAWAは、Real Rebel(フェニックススプラッシュ)かわされ、後頭部へのシャイニングウィザードからシャイニングウィザードを浴びてしまう。それでもシャイニング・ランサーをレフェリーを盾にして防ぐと、リング上は無法空間となった。

 急所攻撃をガードされたOZAWAは逆に急所攻撃からシャイニング・ランサーで大ダメージを負ってしまうが、レフェリー不在のため3カウントは入らない。さらにここで「TEAM2000X」のオモスが花道から登場。清宮が気を取られた間に回復したOZAWAは、急所攻撃から掟破りのシャイニングウィザードで形勢逆転に成功した。

 清宮の顔面を舐めまわしてからドロップキックを決め、変型ボムでマットに叩きつける。最後はReal Rebelで3カウントを奪ってみせた。

清宮(下)を踏みつけ、奪ったベルトをナメまわすOZAWA
清宮(下)を踏みつけ、奪ったベルトをナメまわすOZAWA

 デビュー2年4か月でのGHCヘビー級王座獲得は、清宮の持つ3年を塗り替える最短記録。一気に頂点に立ったOZAWAは「清宮海斗、思ったより弱かったな。オイ、この雑魚! 雑魚は帰れ。そういえばさっき、試合中に俺に突っかかってきたヤツがいたな。でしゃばりなヤツがいたな、オイ! 次は拳王と遊んでやる。俺が王者になったから、一つノアの未来について目標を立てようと思う。僕のノアの未来は、お客様に夢と勇気を与えることでーす」と不敵な笑みを浮かべマイクアピールした。

 バックステージでは「清宮に勝ってうれしいなー。オイ! これからな、俺がノアのチャンピオンなんだ。てことは、俺がこのノアで一番強くて、一番偉いんだ。清宮はもちろん、清宮に負けてきたヤツも、みんなひっくるめて俺より弱いんだ。俺のことはOZAWAさんと呼べ。俺に敬意をもってOZAWAさんと呼ぶんだ」と豪語。

 次期挑戦者に指名したかと思われた拳王には「お前はクソザコだから、ベルトはかけない。お前と遊んでやるけど、ベルトはかけない」と、ノンタイトル戦を要求していた。