orgy
「orgy」の意味・「orgy」とは
「orgy」とは、英語の単語で、主に二つの意味を持つ。一つ目は、制御の効かない過度な飲食や楽しみ、特に性的な行為を指す。二つ目は、過度な活動や行動を指す。例えば、大量の食事や買い物、または感情的な爆発などを指すことがある。「orgy」の発音・読み方
「orgy」の発音は、IPA表記では /ˈɔːrdʒi/ となる。IPAのカタカナ読みでは「オージー」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「オージー」と読むことが一般的である。「orgy」の定義を英語で解説
英語での「orgy」の定義は次の通りである。「A wild party, especially one involving excessive drinking and unrestrained sexual activity」または「Excessive indulgence in a specified activity」。前者は「特に過度な飲酒や無制限の性的活動を伴う荒れたパーティ」を意味し、後者は「特定の活動における過度なひたむきさ」を意味する。「orgy」の類語
「orgy」の類語としては、「bacchanalia」、「debauchery」、「carousal」などがある。これらの単語も同様に、過度な飲食や性的行為、またはその他の行動を指す。「orgy」に関連する用語・表現
「orgy」に関連する用語や表現としては、「wild party」、「excessive indulgence」、「unrestrained activity」などがある。これらは「orgy」の意味を具体的に表す表現である。「orgy」の例文
1. The party turned into an orgy of drinking and dancing.(パーティーは飲み物とダンスの乱痴気騒ぎになった)2. The festival was an orgy of music and lights.(その祭りは音楽と光の過剰な楽しみであった)
3. The weekend was an orgy of shopping and eating.(週末は買い物と食事の過度な楽しみであった)
4. The city was in an orgy of celebration after the victory.(勝利後、都市は祝賀の過剰な楽しみに包まれた)
5. The film depicted an orgy of violence.(その映画は暴力の乱痴気騒ぎを描いていた)
6. The novel describes an orgy of greed and corruption.(その小説は欲望と腐敗の過度な行動を描いている)
7. The concert was an orgy of sound and color.(そのコンサートは音と色の過剰な楽しみであった)
8. The dinner was an orgy of flavors and textures.(そのディナーは味と食感の過度な楽しみであった)
9. The art exhibition was an orgy of creativity.(その美術展示は創造性の過度な楽しみであった)
10. The meeting was an orgy of ideas and discussions.(その会議はアイデアと議論の過度な楽しみであった)
乱交
この項目には性的な表現や記述が含まれます。 |
乱交(らんこう)とは、ヒトを含めた動物の生殖行動において、特に交尾、交接をともなう場合に、行動の場を共有する不特定の相手との生殖行為がおこなわれる状況。
乱婚ともいう。昆虫の多くは乱交といわれ[1]、ハサミムシについて詳しい報告があるほか[2]、哺乳類でもニホンツキノワグマ[3]、ニホンザル[4]などについて、観察される現象である。
交尾を伴わない魚類などの場合でも、特定のメスが様々なオスの縄張りを回って生殖するような場合を「乱交的 (promiscuous)」と表現することがある[5]。
以下、この項目では、おもに人間の行為としての乱交についてのべる。
人間の乱交パーティー
参加者が自由に、制約なく性行為ができるような、あるいはグループセックスができるような、セックス・パーティーを、乱交パーティー(乱パ)、あるいは単に乱交という。
これは現代の用法における英語のオージー (orgy) に相当する[6]。
乱交を、3人以上が関わるグループセックスと同義とする見方もあるが、例えばグループセックスの一形態とされる集団で場を共有するスワッピング行為であっても、相手が限られている場合は、乱交には当たらないとする見方もある[7]。
スワッピング愛好者たちのパーティーは、参加者全員が顔見知りであったり、少なくとも何らかの共通性を、経済的階級や教育水準、その他共有する性格においてもっていることが多いため、オージーとされるような形態には該当するとは限らない。
彼らの中には、オージーとは、彼ら自身がおこなっていようなセックス・パーティーとは異なり、参加者の一定の匿名性が保たれ、完全な性的放縦がなされるものを指すのだと強く主張する者もいる[8]。他の様々な「セックス・パーティー」も、このラベリングを嫌っている。
「orgy」という言葉は、比喩的な表現として、「orgy of colour」、「orgy of destruction」のように何かが過剰な状態を表す場合にも用いられる。「orgiastic」という形容詞の形では、通常はグループセックスを意味することはなく、語源となった古代におけるオルギアと結びついた意味、それに基づく比喩的な意味で、もっぱら用いられる。
古代における「オルギア」
オージーの語源となったのは、古代ギリシアにおける秘密の宗教儀式「オルギア」(古代ギリシア語: ὄργια、単数形はオルギオン、ὄργιον)である。
古代ギリシアの宗教において「オルギア」とは、ギリシア=ヘレニズムの秘密宗教の特徴となっていた宗教的悦楽の儀式のことであった。公の場や、家庭内での宗教儀式と異なり、秘儀は一部の者にだけ参加が許された、「秘密」のものであった。そうした儀式の中には、夜におこなわれるものもあった。
「オルギア」はエレウシスの秘儀やディオニューソスの秘儀の一部となっていたほか、キュベレーにおいては狂乱したトランス状態の中で神官の去勢がおこなわれた。
オルギアは秘密のうちに、夜に行われ、記録も残されないという性格をもっていたため、好色な憶測を呼び、特にローマ人たちは疑念を抱き、紀元前186年には元老院がバックス信仰を抑えようと、「Senatus consultum de Bacchanalibus」を出した。「オルギア」には、セックスが関わっていたと広く考えられているが[9]、性行為と豊穣が信仰の要であった当時、「オルギア」の主要な目的は、神とのエクスタシーを通した結合にあった。
日本における伝統的形態
日本では古来農村などで、盆祭りなどの祭りで年相応の男女がざこ寝という、一堂に泊まり込み乱交を行う風習も起こり、盆踊りとも結びつき広まり、ざこ寝堂はほとんど全国の農村には存在した[10]。
明治時代にはしばしば風紀を乱すとして警察の取締りの対象となった。
盆踊りは未婚の男女の出会いの場にとどまらず、既婚者らの一時的な肉体関係をもつきっかけの場をも提供していた[10]。
芸術における乱交の描写
映画
乱交への参加は、性的空想として一広く共有されたものであり、そうした観客を狙って制作されるグループセックスを描く作品は、ポルノ映画において、ひとつのサブジャンルを形成している。
一般の映画でも乱交の様子が描写された場面のある作品はいろいろあり、例えば2013年の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』はその一例である[11]。
スタンリー・キューブリック監督の遺作となった1999年の映画『アイズ ワイド シャット』では、主人公が目撃する乱交パーティーが、ストーリー展開の大きな要素となっている[12]。
テレビドラマ
2004年12月にアメリカ合衆国で放送されたテレビドラマ『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』シーズン3のエピソード「ジャックの長い一日」では、十代の青少年が乱交パーティーをしていると見える場面が放送されたとして、視聴者から連邦通信委員会に苦情が寄せられた[13]。2006年3月に連邦通信委員会はこの番組を放送した111局に対し、分担して総額363万ドルの罰金を支払うことを命じた[13]。
写真
マドンナは、1992年に発表した写真集『SEX』に乱交の場面を盛り込んでおり、その撮影はニューヨークのチェルシーホテル622号室でおこなわれた[14]。
演劇
2006年に第50回岸田國士戯曲賞を受賞した三浦大輔の戯曲『愛の渦』は、乱交パーティーを舞台に展開する作品である[15][16]。上演に際しては、登場人物がバスタオルを身をつけて演じる[16]。
2014年には、三浦自身が監督を務めた映画『愛の渦』が公開され、本編123分中、着衣のシーンが18分30秒のみということも話題となった。
小説
中国人作家である虹影は、天安門事件を描いた小説『裏切りの夏(背叛之夏)』の終盤に乱交パーティーの場面を設け、政治的抑圧とともに性的抑圧にも抗う主人公の女性芸術家が、乱交パーティーの最中に踏み込んだ警察に全裸のまま逮捕されるという顛末を描いた[17]。
新聞広告における扱い
日本では、2000年に読売新聞が「家庭に配れぬ 扇情的な広告」として『週刊現代』(講談社)と『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)の広告掲載を差し止めた広告掲載拒否があり、新聞業界全体でも同様の問題が広く論じられるようになった[18]。
読売新聞は問題の表面化以前から、雑誌記事の表現を濃く掲載に際して修正していたが、そこでは「乱交」という表現は、「乱夜パーティー」、「乱宴」などと置き換えられていた[18]。
脚注
- ^ “ヌカカの結婚 ありとあらゆるLOVEの正体が!”. ほぼ日刊イトイ新聞 (2005年2月18日). 2019年5月25日閲覧。
- ^ 上村 佳孝「複数の繁殖形質の共進化の中で考える性的対立 - 乱交性のハサミムシを題材に-」『日本生態学会大会講演要旨集』ESJ52(0)、日本生態学会、2005年、64頁。 NAID 130007011103
- ^ 山本かおり、坪田敏男、喜多功「飼育条件下におけるニホンツキノワグマ (Ursus thibetanus japonicus) の性行動の観察」『The Journal of reproduction and development』第44巻第5号、日本繁殖生物学会、1998年6月1日、j13-j18。 NAID 10027570201
- ^ 山田一憲、中道正之「ニホンザルにおける群れ外オスによる子殺し」『霊長類研究 Supplement』第21巻第0号、日本霊長類学会、2005年、11頁。 NAID 130006996457
- ^ Bell, Lori J.「Aspects of the Reproductive Biology of the Wrasse, Cirrhilabrus temminckii, at Miyake-jima, Japan」『魚類学雑誌』第30巻第2号、1983年、158-167頁“(英語要旨)idual females migrated between male territories, indicating a promiscuous, but not necessarily random, mating system.(日本語要旨)個々の雌は雄のなわばりを移動し, 生殖行動はランダムではないが乱交的であった.” NAID 130004893393
- ^ 英和辞典類では、この意味での「orgy」の訳語として「乱交パーティー」のほか、「酒池肉林」、「飲めや歌えの大騒ぎ」などを挙げている。:プログレッシブ英和中辞典(第4版)『orgy』 - コトバンク
- ^ 富田隆「14 衝動買いはやめましょう」『びっくりするほど本音がわかる! 男と女の恋愛心理テスト』SUMIDA出版、2017年1月27日。"さらに、スワッピング(夫婦交換)についても、乱交に近いと思われがちですが、限られた相手との場合は、乱交とはまったく性質の異なるものといえます。"。
- ^ Wojick, Helen (2010年10月). “Swinger Survey Results on Difference Between Orgies and Group Sex”. The Swingers Blog. 2012年4月26日閲覧。
- ^ Shipley, Joseph Twadell (1955). Dictionary of Early English. Philosophical Library. pp. 768. ISBN 0-8065-2926-1
- ^ a b Archived 2016年3月4日, at the Wayback Machine. - 「盆踊り」は乱交セックス 性を解放、神聖な伝統行事(明治大学文学部准教授 平山満紀、 産経新聞2012年8月14日 )
- ^ “The 21 Craziest Moments in ‘The Wolf of Wall Street’: Cocaine-Fueled Orgies and More”. The Daily Beast (2012年12月27日). 2019年5月25日閲覧。
- ^ 石飛徳樹 (1999年7月28日). “アイズ・ワイド・シャット(シネマのみかた)”. 朝日新聞・名古屋夕刊: p. 8 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ a b “「FBI 失踪者を追え!」に363万ドルの罰金”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2006年3月23日) 2019年5月25日閲覧。
- ^ 烏賀陽弘道 (1993年12月20日). “芸術家が愛した安息の家 チェルシー・ホテルの昼と夜 米・NY”. アエラ: p. 30 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 井上ひさし. “『愛の渦』(白水社)”. オール・レビューズ. 2019年5月25日閲覧。
- ^ a b 藤谷浩二 (2009年2月19日). “性欲その先に ポツドール、岸田賞受賞作「愛の渦」を再演 「人間の面白さ伝えたい」”. 朝日新聞・夕刊: p. 11 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 小山内伸 (1997年7月16日). “「天安門」の現実、映像的に書いた 中国人作家・虹影氏に聞く”. 朝日新聞・夕刊: p. 5 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ a b 中山由美 (2000年1月13日). “過激な見出し、厳しく審査 週刊誌広告の性表現(検証)”. 朝日新聞・朝刊: p. 37 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
関連文献
- Adkins, Lesley and Adkins, Roy A. (1998). Handbook to Life in Ancient Greece ISBN 0-19-512491-X
- Alexander, Timothy Jay (2007). Hellenismos Today ISBN 978-1-4303-1427-1
- Alexander, Timothy Jay (2007). A Beginner's Guide to Hellenismos ISBN 978-1-4303-2456-0
- Burnet, John (2005). Early Greek Philosophy ISBN 1-4021-9753-5
- Dillon, Matthew (2002). Girls and Women in Classical Greek Religion ISBN 0-415-20272-8
- Maffesoli, Michel (1993). The shadow of Dionysus: a contribution to the sociology of the orgy ISBN 978-0-7914-1239-8
- Persson, Martin (1970). The Minoan-Mycenaean Religion and Its Survival in Greek Religion ISBN 0-8196-0273-6
- Wilson, Nigel Guy Wilson (2005.) Encyclopedia of Ancient Greece ISBN 0-415-97334-1
関連項目
外部リンク
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