OPL系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 02:09 UTC 版)
2オペレータ。内蔵リズム音はハイハット、トップシンバル、タム、バスドラム、スネアドラムの5音。バスドラムを除き1オペレータで生成されるため、FM3ch分のレジスタで5chのリズム音を同時に発音可能。もともとは、キャプテンシステムおよび文字多重放送受信端末用に設計されており、メロディ6音以上+リズム5音以上という性能はキャプテンシステム標準端末仕様ランク2に相当する。 YM3526(OPL) 2オペレータ9chまたは6ch + リズム5ch。2オペレータなのでアルゴリズムは直列、並列の2種類のみ。タイトーのバブルボブルや、テラクレスタ(海外版)をはじめとした日本物産のアーケードゲームなどで使用されていた。 Y8950(MSX-AUDIO) 2オペレータ9chまたは6ch + リズム5ch、ADPCM 1ch(16kHz/4bit/モノフォニック)、32kB~256kBの波形メモリを外部に持てる。MSXの音源規格にあわせ、OPL相当の機能に加えADPCMの回路機能を包含しており、チップ表面には、MSXのロゴと、MSX-AUDIOの表記があり、マニュアルには他のチップでは存在する"Operator Type"等の表記が無い。MSXの拡張カートリッジやPC-9800シリーズ用サウンドボード、アーケード基板、MZ-2861用ADPCMボード(MZ-1E36)などで使用。 YM3812/FM1312(OPL II) 2オペレータ9chまたは6ch + リズム5ch、AdLibやSound Blasterで使用。YM3812はYM3526とハードウェアレベルで互換性があり、そのまま差し替えて使用することが可能。サイン波以外の発振も可能になり、音作りの幅が広がった。また、初期のSound Blaster ProではOPL IIを2台搭載した。 YMF262-M(OPL3)(en): 2オペレーター/4オペレータ可変。リズム部はOPL同等。2オペレータ18ch、4オペレータ6ch+2オペレータ6ch、4オペレータ6ch+2オペレータ3ch+リズム5chなど動作モードが多い。ベース波形を8種類から選択可能。 主にSound Blasterシリーズに搭載されていたチップである。Sound Blaster Proの後期モデルから採用され、以後のモデルにも本製品や互換品が利用されている。SB互換音源としてEPSON PCシリーズのWindows3.1対応機や、サードパーティ製音源等にも採用例がある。ゲームセンター向けのメダルゲームを多く開発製造してきたシグマ社のビデオスロット、ビデオポーカー、メカニカルスロット用のゲーム基板、SG97V/SG97Mにも搭載されている。 Sound BlasterシリーズがPC/AT互換機では事実上の標準といえるほど普及していたことや、マイクロソフトがWindows 3.1向けに制定したサウンドカード仕様であるWindows Sound System(en)がOPL3の利用を前提としていたこともあり、「SBPro互換」と称するOPL3コアを流用した互換品やエミュレーションチップも数多く存在する。YMF262-S:QFP版 YMF289(OPL3-L):OPL3の省電力版。PCMCIA版Sound Blaster等で採用。 YMF297-F:PC-9801-118サウンドボード用。OPL3の機能に加え、OPNA互換モードも備えている。このため118ボードは86ボードとの互換性を保ちながらWindows Sound Systemにも対応している(ただし118ボードはDOSからの利用は正式サポートされていなかった)。 CT1747:クリエイティブテクノロジーによる互換チップ。OPL3同等のコアが内包されている。 YMF701(OPL3-SA):16bitのサウンドCODEC、MIDI I/Fを備え、ワンチップでSBPro互換を実現している。 YMF278B-F/YMF278B-S (OPL4) :OPL3に24chのPCM音源を付加した製品。YAMAHA SOUND EDGE SW-20、MSXの拡張カートリッジMoonsound(ムーンサウンド)、コンピュータ・テクニカ製のPC-98x1用拡張サウンドボードであるオールサウンドプレーヤー98(SPB-98)で使用されていた。FM音源部はOPL3同等 PCM24音同時発音,最大512音色 入力クロック 33.8388MHz 音声出力データのサンプリング周波数 44.1kHz 波形データは8ビット、12ビット、16ビット構成を選択可能 各音声出力チャンネルは個別に16段階のパン設定が可能 外部メモリはROMまたはSRAMを接続可能、容量32Mビット 1Mビット、4Mビット、8Mビット、16Mビット用チップセレクト信号出力可能 音声出力6ch、YAC513(DAC)を接続可能 エフェクターYSS225(EP)接続可能 80ピンQFP(YMF278B-F)または100ピンQFP(YMF278B-S)
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