[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

AppleProResとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > AppleProResの意味・解説 

アップル‐プロレス【Apple ProRes】


Apple ProRes

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 00:06 UTC 版)

ProRes (プロレズ)は 不可逆 映像圧縮フォーマットである。Appleによりポストプロダクションのために作られた。8Kまでの解像度をサポートする[1]。これはApple Intermediate Codecの後継かつ上位版として2007年にFinal Cut Pro 6と共に発表された[2]。iPhoneでも利用でき、iMovieでも編集できる[3]

4:4:4 RGBとYCbCrは可逆圧縮である。

概要

ProResはビデオ編集の際、一時的に使われる中間コーデックである。エンドユーザーが動画を視聴するために配布する用途には使われない。こうした中間コーデックを使う利点は、エンドユーザー用のコーデックで編集するよりも高い画質を維持しつつ、高価なディスク容量を節約することである。ProRes 422はDCTベース[4]intra-frameのみのコーデックである。H.264のような動画配布のために使うコーデックよりもシンプルである。

ProRes 422

ProRes 422 プロキシ、ProRes 422 LT、ProRes 422 、ProRes 422 HQは不可逆映像圧縮フォーマットである。

主な特徴

  • 8K, 6K, 5K, 4K, 2K, HDおよびSDの解像度
  • 4:2:2クロマサブサンプリング
  • 10-bitのサンプリング深度

ProRes 4444およびProRes 4444 XQ

ProRes 4444ProRes 4444 XQは不可逆映像圧縮フォーマットでありアルファチャンネルをサポートする。

主な特徴

  • 8K, 6K, 5K, 4K, 2K, HDおよびSDの解像度[5]
  • 4:4:4クロマサブサンプリング
  • 12-bitまでのサンプリング深度

ProRes RAW

ProRes RAWは、RAWイメージの品質でProRes 4444より小さなファイル容量で済むように設計され、フルクオリティの4KファイルをMacBook Proでリアルタイムで編集することが出来るフォーマット[6][7]

主な特徴

ProResハードウェア

Apple Afterburnerカード[8] - Mac Pro(2019)用。最大6ストリームの8K ProRes RAW、最大23ストリームの4K ProRes RAWの再生に対応するPCI Express x 16カード[9]

Arri AlexaはProResで1080pまたは2Kの映像を記録できる。ProRes 4444と全てのバージョンのProRes 422をサポートする。

他にいくつかのハードウェアベースのProResエンコーダーが存在する。AJA[10] (IO HD FireWire 800 interface; Ki Pro and Ki Pro Mini portable recorders), Atomos[11] (Ninja and Samurai recorders), Sound Devices (PIX series recorders), Convergent Designs (Odyssey7, 7Q, 7Q+), and Fast Forward Video[12] (Sidekick recorder), Blackmagic Design[13], Convergent Design Odyssey7とOdyssey7Q monitor/recorder[14], Atomos[15]

Appleシリコン

2021年よりMacやiPad, iPhoneに搭載されているAppleシリコン M1 Pro, M1 Max, M1 Ultra, A15 Bionic, M2, M2 Pro, M2 Max, M2 Ultra, A16 Bionic, A17 Pro, M3, M3 Pro, M3 Maxに、ハードウェアアクセラレータとしてProResエンコーダ/デコーダを内蔵し高速な処理を実現している[16][17][18][19][20]。Apple M2 Ultraは、Afterburnerカード7枚分の性能を誇る[21]

関連項目

脚注

  1. ^ Apple ProRes - White Paper, April 2018”. Apple. 2019年10月21日閲覧。
  2. ^ Final Cut Pro 6 - Broad Format Support.
  3. ^ iPhone の Apple ProRes について”. Apple Support (2023年11月8日). 2023年12月28日閲覧。
  4. ^ Adcock, Gary (2009年3月3日). “ProRes: A Closer Look”. ProVideo Coalition. 2009年3月12日閲覧。
  5. ^ http://www.apple.com/final-cut-pro/docs/Apple_ProRes_White_Paper_December_2013.pdf
  6. ^ “Final Cut Pro Xがアップデート、ProRes RAWと高度なクローズドキャプションが可能に” (日本語). Apple Newsroom. https://www.apple.com/jp/newsroom/2018/04/final-cut-pro-x-update-introduces-prores-raw-and-advanced-closed-captioning/ 2018年4月7日閲覧。 
  7. ^ “Final Cut Pro X、新ビデオ形式「ProRes RAW」、高度な字幕ツールも” (日本語). マイナビニュース. https://news.mynavi.jp/article/20180406-612163/ 2018年4月7日閲覧。 
  8. ^ Mac Pro (2019) の Afterburner アクセラレータカードについて - Apple サポート (日本)”. Apple Support (2023年). 2024年1月5日閲覧。
  9. ^ Apple Afterburnerカード”. Apple(日本). 2019年12月18日閲覧。
  10. ^ AJA
  11. ^ Atomos
  12. ^ Fast Forward Video
  13. ^ http://sportsvideo.org/main/blog/2012/04/16/nab-2012-brevity-emerges-from-stealth-mode/
  14. ^ http://www.convergent-design.com/recording-in-apple-prores.html
  15. ^ http://www.atomos.com/shogun/
  16. ^ M1 ProとM1 Maxが登場:Apple史上最もパワフルなチップ”. Apple Newsroom (日本). 2022年10月20日閲覧。
  17. ^ Apple、パーソナルコンピュータ向けとして世界で最もパワフルなチップのM1 Ultraを発表”. Apple Newsroom (日本). 2022年10月20日閲覧。
  18. ^ Apple、これまで以上にプロなiPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxを発表”. Apple Newsroom (日本). 2022年10月20日閲覧。
  19. ^ Apple、画期的なパフォーマンスと能力を備えたM2を発表”. Apple Newsroom (日本). 2022年10月20日閲覧。
  20. ^ Apple、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxを発表”. Apple Newsroom (日本). 2022年10月20日閲覧。
  21. ^ AppleがM2 Ultraを発表! MacのApple Siliconへの移行が完了”. ITmedia PC USER. 2023年12月28日閲覧。

外部リンク


「Apple ProRes」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
AppleProResのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



AppleProResのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのApple ProRes (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS