TWIN VQ
TwinVQ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/06 12:19 UTC 版)
TwinVQ (Transform-domain Weighted Interleave Vector Quantization) はNTTヒューマンインターフェース研究所(現サイバースペース研究所)が開発した音声符号化技術。PCM音声を、約1/18のデータサイズまで圧縮することができる。
64kbpsであった当時のISDN(INSネット64)での音声配信を容易にするための技術として開発された。MP3で行われていた情報の再配分に加え、情報をパターンになったブロックに分け、事前に用意された標準パターンと置き換える手法などを採用した。
MP3より少ないビットレートで可聴帯域の周波数を記録することができ、64kbps以下であればMP3より優秀である。NTTは80kbpsで128kbpsのMP3に匹敵する音質であると公称していた。ただし低ビットレート域での音質は比較的良いものの、それ以外のビットレート域ではあまり評価は高くない。
一部が変更された上でMPEG-4 General Audioの一つ(他にはAACがある)として採用された。 また、音楽配信方式の1つである SolidAudio や、SoundVQ (ヤマハ)、Metasound (Voxware) にも採用されている。 FFmpegがDemuxやデコードに対応しているため、VLCなどの多くのプレーヤで再生することができる。
仕様
- アルゴリズム
- TwinVQ(変換領域重み付けインターリーブベクトル量子化)
- サンプリングレート
- 8kHz - 44.1kHz
- チャンネル数
- 1ch(mono), 2ch(stereo)
- ビットレート
- 1ch あたり 8kbps - 96kbps
- MIME type
- audio/x-twinvq, audio/x-twinvq-plugin
関連項目
TwinVQ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 01:31 UTC 版)
「MPEG-4 Part 3」の記事における「TwinVQ」の解説
TwinVQ(Transform-domain Weighted Interleave Vector Quantization、変換領域重み付けインターリーブベクトル量子化)はベクトル量子化の一種で、MPEG-4 では汎用オーディオ符号化での量子化と符号化の方式として用いられる。符号長が固定なため通信エラーに比較的強く、圧縮率を状況に応じて変えることができ、AAC が不得意な低いビットレート(6 kbps ~)での音質が比較的優れている。
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