1900-1949
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「生物学と有機化学の年表」の記事における「1900-1949」の解説
1906年 - ミハイル・ツヴェット(Mikhail Tsvett、ロシア)は、有機化合物分離のためのクロマトグラフィー法を発見した。 1907年イヴァン・パブロフ(Ivan Pavlov、ロシア)は、犬に唾液を分泌させる実験で条件反射を提唱した。 エミール・フィッシャーは、人工的に鎖状アミノ酸ペプチドを合成し、そして蛋白質はアミノ酸より構成され、アミノ酸が連結することで形成されることを示した。 1911年 - トーマス・ハント・モーガン(アメリカ合衆国)は、メンデルの遺伝子が染色体上に配列されていることを提唱した。 1926年 - ジェームズ・サムナー(アメリカ合衆国)は、ウレアーゼ酵素が蛋白質であることを示した。 1928年オットー・ディールス(ドイツ)とクルト・アルダー(ドイツ)は、環状分子形成反応のディールス・アルダー反応(Diels-Alder cycloaddition reaction)を発見した。 アレクサンダー・フレミング(イギリス)により最初の抗生物質、ペニシリンが発見された。 1929年 - ホエーブス・レヴィーン(Phoebus Levene、ロシア生まれ;アメリカ合衆国)は、核酸中に糖のデオキシリボース(deoxyribose)を発見した。 1929年 - エドワード・アダルバート・ドイジー(アメリカ合衆国)とアドルフ・ブーテナント(ドイツ)は、女性ホルモンのエストロン(estrone)をそれぞれ独自に発見した。 1930年 - ジョン・ハワード・ノースロップ(アメリカ合衆国)は、ペプシン酵素が蛋白質であることを示した。ロナルド・フィッシャー(イギリス)が『自然淘汰の遺伝学的理論』を表し、集団遺伝学への道筋を開いた。 1931年 - アドルフ・ブーテナントは男性ホルモンのアンドロステロンを発見した。 1932年 - ハンス・アドルフ・クレブス(ドイツ)は、尿素サイクル(urea cycle)を発見した。J・B・S・ホールデン(イギリス)が『進化の要因』でダーウィン進化論とメンデル遺伝学を結びつけ、生物進化の総合説の先駆けとなった。 1933年 - タデウシュ・ライヒスタイン(ポーランド)は、ビタミンCを人工的に合成し、最初のビタミンの全合成となる。 1935年ルドルフ・シェーンハイマー(Rudolf Schoenheimer、ドイツ/アメリカ合衆国)は、ネズミの脂肪貯蔵システムを研究するために、トレーサーとして重水素を使った。また、彼はアミノ酸の代謝を研究するために重窒素でトレースされたロイシンを用いた。この研究から、彼は『身体構成成分の動的な状態』を提唱し、新たな生命観を提唱した。 ウェンデル・スタンリー(アメリカ合衆国)は、タバコモザイクウイルスを結晶させた。 1935年 - コンラート・ローレンツ(Konrad Lorenz、オーストリア)は、ひな鳥の刷り込み行動(imprinting)ついてについて著述した。 1937年ハンス・アドルフ・クレブスは、クエン酸サイクル(TCA回路)を発見した。 テオドシウス・ドブジャンスキー(Theodosius Dobzhansky、ロシア)は、著作の『遺伝と種の起源』(Genetics and the Origin of Species)で進化と遺伝子変異とを関連づけた。 1938年 - 生きているシーラカンスが、南アフリカの海岸沖で発見された。 1940年 - ドナルド・グリフィン(Donald Griffin、アメリカ合衆国)とロバート・ガランボス(Robert Galambos、アメリカ合衆国)は、コウモリが超音波で位置探査(反響定位)を行う発見を公表した。 1941年 - ジョージ・ウェルズ・ビードル(アメリカ合衆国)は、アカパンカビにX線を照射して酵素を変異させ、「一遺伝子一酵素説」を唱えた。 1942年 - マックス・デルブリュック(ドイツ生まれ;アメリカ合衆国)とサルバドール・エドワード・ルリア(イタリア/アメリカ合衆国)は、細菌のウイルス感染抵抗性がランダムな遺伝子変異に起因し、後天的に形質を獲得したのではないことを示した。 1944年オズワルド・エイブリー(Oswald Avery)は、肺炎連鎖球菌でDNAが遺伝情報を運ぶことを示した。 ロバート・バーンズ・ウッドワードとウィリアム・デーリングは、キニーネを全合成した。 1948年 - エルヴィン・シャルガフ(Erwin Chargaff)は、DNAではグアニン単位とシトシン単位の数が等しく、アデニン単位とチミン単位の数が等しいことを示した。
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