ししん 【四神】
四神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/10 05:12 UTC 版)
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四神 | |
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高句麗の墓の壁に描かれた青龍 | |
各種表記 | |
日本語読み: |
ししん しじん |
英文: | Four Gods / Four Symbols |
四神(ししん[1]、しじん)は、中国の神話、天の四方の方角を司る霊獣である(別名、天之四霊)。四獣(しじゅう)、四象(ししょう)ともいう。四象と四神・四獣は同義であり、実体のない概念である四象に実体を持たせたものが四神・四獣とされる。
東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武である。五行説に照らし合わせて中央に麒麟や黄竜を加え数を合わせた上で取り入れられている。麒麟や黄龍を入れた場合は五神(ごしん、ごじん)あるいは五獣(ごじゅう)と呼ぶ。
淮南子などによると、方角には四獣と共に季節神として五帝を補佐する五佐のうち四佐が割り当てられている。これらの四佐のほうを四神と呼ぶこともある。また、瑞獣の四霊(応竜・麒麟・霊亀・鳳凰)を四神と呼ぶこともある。
対応
四神にはそれぞれ司る方位、季節、そしてその象徴する色などがある。
四神(四獣) | 五方 | 五時 | 五色 | 五行 | 四象 | 爻 | 五佐 |
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青龍 | 東 | 春 | 緑(青) | 木 | 少陽 | 句芒(こうぼう) | |
朱雀 | 南 | 夏 | 赤(朱) | 火 | 太陽(老陽) | 祝融(しゅくゆう) / 朱明(しゅめい) | |
白虎 | 西 | 秋 | 白 | 金 | 少陰 | 蓐収(じょくしゅう) | |
玄武 | 北 | 冬 | 黒(玄) | 水 | 太陰(老陰) | 玄冥(げんめい) | |
黄竜または麒麟 | 中央 | 土用 | 黄 | 土 | 后土(こうど) |
星宿との関係
三垣 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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太微垣 | 紫微垣 | 天市垣 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
二十八宿 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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近南極星区 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
元禄中所名星座 |
中国天文学では、天球を天の赤道帯に沿って東方・北方・西方・南方の四大区画に分け、それぞれに四神(四象)を対応付けた。これらを東方青龍・北方玄武・西方白虎・南方朱雀と呼ぶ。
これは二十八宿を七宿ごとにまとめ、その星座を組み合わせた形を龍・鳥・虎・亀(正確には蛇が亀に絡まっている姿)の4つの動物の姿に見立てたことによる。例えば、東方青竜であれば、角は龍の角、亢は龍の頸、氐・房は龍の身体、尾は龍の尾を象っている。また中国の戦国時代には五行説により土=中央=黄、木=東=青、金=西=白、火=南=赤、水=北=黒というように五行と方位(五方)・色(五色)が結びつけられており、これらの動物も各方角が表す色を冠し、青龍(蒼龍)・玄武・白虎・朱雀(朱鳥)とされた。なお、ここでいう東方・北方・西方・南方は天球上の東西南北ではなく、地平から見た方位であり、天上の十二辰と地上の十二支が一致したときの天象(春の星空)を基にしている。
なお四象の境界は二十八宿に基づいているため、均等ではなく、十二次と十二辰の区分とは一致しない。『漢書』律暦志の度数(周天を365度とする)では、
- 東方宿 - 75度
- 北方宿 - 98度
- 西方宿 - 80度
- 南方宿 - 112度
となっている。
四神に関連する物
青龍偃月刀、白虎隊、朱雀門、玄武洞など、四神に因んだ事物は数多い。
会津藩では武家男子を中心に年齢別に50歳以上の玄武隊、36歳から49歳までの青龍隊、18歳から35歳までの朱雀隊、17歳以下の白虎隊と四神の名前を部隊名とし軍構成していた。
幕末・明治に活躍した会津藩の易師万之丞は、四方を護る神々と語った。遺品に陰陽道安倍清明と同じ式盤が確認され、十二天将の朱雀・青龍・白虎・玄武など、霊符に吉の青龍を使った。自宅に藩士が出入り、短刀、明治に松平容保の築城300年祭祝歌も贈られ、会津藩軍隊名を提案した可能性がある。十二天将の青龍将は吉、朱雀将・白虎将・玄武将は凶とされる。藩の精鋭部隊は青龍隊ではなく、年齢順の朱雀隊、万之丞の提案は上層部に届かなかったことになる。
人生を四季に例え、若年期を「青春」、壮年期を「朱夏(しゅか)」、熟年期を「白秋(はくしゅう)」、老年期を「玄冬(げんとう)」と表現することがある(玄冬は、春に芽吹く土壌作りの時期として幼少期とする説もある)。日本の詩人北原白秋の号はこれに由来している。
脚注
- ^ 新紀元社『幻想動物事典』p.159
関連項目
四神(スーシン)
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リンファ・シン・クイナ 契約精霊:神獣精霊〈麒麟〉 精霊魔装:神仙羽衣(セラフィム・フェザー) 東方の大国のクイナ帝国の第三皇女で、神獣精霊〈麒麟〉を使役して〈四神〉のリーダーを務める少女。また、かつては〈神儀院〉で修行しており、後の〈火の精霊姫〉となったレイハとは友人であり、〈水の精霊姫〉の候補にもなったが、第一皇女にその座を譲っている。 王族らしい尊大な態度の持ち主だが、〈四神〉の他のメンバーに相談もなくチーム・スカーレットに決闘状を出したり、シェーラ・カーンによって〈四神〉が壊滅状態にされた中で勝算もなく〈煉獄の使徒〉に戦いを挑もうと考えていたりするなど、やや間抜けでワンマンな性格。 クイナ帝国内にまで流れているカミトの「悪名(殆どがデマだが一部は事実もある)」を信じきっており、カミトを「淫獣王」などと呼んで嫌い、更に初対面の際に年齢よりも幼い外見のせいで子供扱いされたことで怒り、以来カミトに対して会うたびに突っかかる態度を取っている。 フィアナと同じく儀式演舞を得意とするサポートタイプで、戦闘時には麒麟の精霊魔装〈神仙羽衣(セラフィム・フェザー)〉を使いメンバーの強化や相手の儀式神楽の上書きなどを行っている。また、儀式魔術としては最高位の念視を習得しており、シェーラ・カーンの居場所を特定するのに一役買っている。 シャオ・フー 契約精霊:神獣精霊〈白虎〉 精霊魔装:神虎牙(シン・フーガ) 〈四神〉の一人で神獣精霊〈白虎〉を使役し〈白虎のシャオ〉の二つ名を持つ四神のエースと目される少女。 カミトのことはリンファ同様に世間に伝わる噂と同様の男と思っていたが、上述の戦闘の中でカミトが世間の噂に伝わるような悪逆な人物でないことを直感で感じ取っており、シェーラ・カーンによって〈四神〉が壊滅状態にされた中でカミトから提案された、チーム・スカーレットとの同盟にも心良く賛同し、それに対し渋るリンファの説得も行なった。 〈チーム・スカーレット〉が〈精霊剣舞祭〉に優勝した後の優勝祝賀会で、淑女らしからぬ態度をしたことをカミトに窘められた時には顔を赤らめていた。〈元素精霊界〉での最終決戦では、レイハからの呼びかけを聞いてリンファたちと共に〈精霊王〉を鎮める祈祷を行ったが、その前に〈精霊王〉と喧嘩してみたいと発言して、ラオたちに呆れられていた。 ラオ・リン 契約精霊:神獣精霊〈青竜〉 精霊魔装:青竜刀 〈四神〉の一人で神獣精霊〈青龍〉を使役し、〈青竜のラオ〉の二つ名を持つ少女。 皇女であるリンファには忠誠を誓っているが、事前の連絡も無しに〈チーム・スカーレット〉に決闘状を出したことを知ったときには思わず噛み付いてしまうなど、彼女の行き当たりばったりかつ考え無しの行動には苦労させられている。 ハクア 契約精霊:神獣精霊〈玄武〉 精霊魔装:名称不明の盾 〈四神〉の一人で神獣精霊〈玄武〉を使役し、〈玄武のハクア〉の二つ名を持つ少女。 あまり物事を深く考えない性格か、チーム・スカーレットとの戦闘に対しては「ラオがそう言うならいい」と答えていた。 リオン・シャルマ 契約精霊:神獣精霊〈朱雀〉 精霊魔装:名称不明の棍 〈四神〉の一人で神獣精霊〈朱雀〉を使役し、〈朱雀のリオン〉の二つ名を持つ少女。
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