きざ【刻/▽段】
こく【刻】
読み方:こく
[音]コク(呉)(漢) [訓]きざむ
1 刃物で切れ目を入れる。きざむ。「刻印/印刻・陰刻・彫刻・篆刻(てんこく)」
5 時間。「刻限・刻刻/一刻・時刻・先刻・即刻・遅刻・定刻・夕刻」
[名のり]とき
こく【刻】
読み方:こく
1 きざむこと。彫りつけること。
2 (「剋」とも書く)旧暦の時間および時刻の単位。漏刻の漏壺(ろうこ)内の箭(や)に刻んである目盛りから。
㋑一昼夜を100等分した一。1日を一二時(とき)とし、日の長短によって差はあるが、平均して一時は8刻3分の1にあたる。春分・秋分は昼夜各50刻、冬至は昼40刻で夜60刻、夏至はその逆となる。
㋒一昼夜を12等分した一。午前零時を子(ね)の刻とし、以下順次丑(うし)の刻、寅(とら)の刻のように十二支に配する。時(とき)ともいう。1刻をさらに四つに分け、丑三つなどといい、また、1刻を上・中・下に3分し、寅の上刻、寅の下刻などの言い方をする。不定時法の場合は、昼(夜明けから日暮れまで)と夜(日暮れから夜明けまで)をそれぞれ6等分する。季節によって昼夜の長さが異なるため、昼と夜で一刻の長さが異なる。
こく【刻】
刻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/20 16:32 UTC 版)
刻(こく)は、漢字文化圏で使用される時間・時刻の単位である。様々な長さの「刻」があり、同じ時代の同じ地域でも、複数の「刻」が並用されていた。1日を何刻に分けるかが同じでも、定時法と不定時法の違いもある。
「刻」という名称は、漏刻(水時計)の刻み目に由来する。
中国
1日=100刻
中国では前漢の時代に1日100刻制が確立した。1日は86400秒なので、1刻は864秒(14分24秒)である。紀元前6年の一時期と新(8年 - 23年)は120刻制、梁の507年 - 544年に96刻制、梁から陳にかけての544年 - 563年は108刻制を採用したが、それ以外の時期は、明末期の1628年まで100刻制を採用していた[1]。
時刻の単位には、ほかに1日を12等分して夜半(23:00-01:00)を「子」として順に十二支を順に振る十二時辰があった。1時辰は2時間に相当し、100刻制では1時辰は8 1⁄3刻に相当する。
1日=96刻
明末期の1628年に西洋の時法が導入され、12で割り切れる96刻制(1刻はちょうど15分)に改められた[1]。清でも引き続き採用され、中華人民共和国となった現代でも、15分を表す単位として用いられている。
96刻制では1時辰は8刻にあたる。1時辰を初刻と正刻の2つの小時に分け、それぞれを4等分して「初初刻・初二刻・初三刻・初四刻・正初刻・正二刻・正三刻・正四刻」と呼んでいた。現代では15分を「一刻」、45分を「三刻」と呼ぶ(30分は「半」)。
日本
1日=100刻
日本では、100分割の刻は天文や暦学の分野で使用され、不定時法が採用されてからも等分のままであった。また、暦にも、100等分の刻で表した昼間の長さが記入されたものがあった。それによれば、春分・秋分には昼の長さが50刻、冬至には40刻、夏至には60刻となる。
1日=48刻
日本には、1日を48等分する刻があった。すなわち、この1刻は30分に相当する。48等分の刻は、時辰を4分割する一種の補助単位として使用され、「子の一刻」「寅の四刻」などと呼んだ。
日本では、12時辰は室町時代ごろから不定時法となり、季節によってその長さが異なるようになった。
1日=36刻
日本では、1つの時辰を上中下に3分する「刻」もあり、「子の上刻」「寅の下刻」などと呼んだ。
どの「刻」も、明治時代に西洋の時法が導入された後は使われなくなっている。
出典
- ^ a b “日本中世の日月食データの吟味と地球自転”. 2013年11月5日閲覧。
刻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:10 UTC 版)
福井が著した小説の物語内では、宇宙世紀の人間は死者になり、〝全体〟の一部になると、時を見ることができるとされる。詳細にいえば、魂が肉体を離れ、より高い次元、つまりは時が見える世界へ移行するのだと言う。これは福井が、アニメ『機動戦士ガンダム』においてララァ・スンがアムロ・レイに殺害された今際の際、「時が見える」と言い残した場面を根拠とした解釈である。このため小説『不死鳥狩り』において死者となり〝全体〟の一部となったリタ・ベルナルは、「刻」を見ることが可能であると描写されている。『不死鳥狩り』では、ヨナ・バシュタが「いつか命をもったまま、人間は刻を見られる日が来るかもしれないが、それは千年後もしくは一万年後なのか?」と聞いたが、リタ・ベルナルから明確な返答は返ってこなかった。 人間は産まれて、生きて、肉の時間を終えれば〝全体〟へと還ってくるという循環運動を繰り返している。人間の心はこの循環運動に意味を見出そうとするが、〝全体〟はそれを見越してこの永久反復を繰り返しているのかもしれない。全ての人間が高次の存在へと進化し、「刻」を見られるその日が来るまで何千年、何万年、何億年の時間がかかろうと、それは〝全体〟にとっては並列に見渡せる刻の積層でしかなく、その間に積み重ねられた人間の無念や犠牲も星の瞬きほどの意味もないだろうとヨナ・バシュタは推察している。 小説『不死鳥狩り』では、サイコシャードが準備の出来ていない人類に「刻」を見せてしまう危険性から、ネオ・ジオングを破壊するために〝全体〟がフェネクスを送り込んでいる。
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刻
刻
刻 |
「刻」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は彼が遅刻したといって責めた
- 深刻な水不足
- 先生は彼の遅刻を戒めた
- 飛行機は定刻に離陸した
- 私たちの到着時刻はおよそ3時です
- 到着時刻
- 私の理解しているところでは,経済状況は依然として深刻だ
- 彼の抽象彫刻に魅力を感じなかった
- 彼がいつも遅刻するのは我慢できない
- 彼らは自分たちの名前を木の幹に刻んだ
- その芸術家は絵と彫刻をやっている
- 先生が彼に遅刻しないよう警告した
- タマネギを刻んでください
- 彫刻の施してある寺院の円柱
- 急ぎましょう,また遅刻よ
- その彫刻師は特殊な道具で金属の表面に切り目を入れる
- タマネギを切り刻んでください
- 刻みタバコ
- 彼の病状は1日ごとに刻々と変化している
- 問題は思ったよりずっと深刻になった
刻と同じ種類の言葉
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