アウトソーシング
アウトソーシング(業務請負)は、自社で人材を直接採用するのではなく、社内でおこなわれていた業務や機能の一部あるいは全部を、外部の専門会社に委託することです。契約の種類は多岐にわたりますが、自社社員が業務遂行するよりも、コストダウンやコア事業にリソースの集中をすることができます。例えば、月末に集中する請求書発行作業が、自社内で対処しきれない事態に陥った時に、その処理業務を外部へそのまま委託するといったことが可能です。
またスタッフサービスグループでは、アウトソーシングに加えて、将来アウトソーシングすることを見据えたプレアウトソーシング(※1)というサービスを展開しています。
※1 プレアウトソーシング:人材派遣でノウハウを構築・蓄積させた後に、アウトソーシングに切り替えるサービス
アウトソーシングとは
アウトソーシングとは、社外から業務の一部または全部を一括して仕事の依頼を引き受け、請負会社が雇用する労働者を指揮して、請負会社の責任で仕事を完結させるサービスのことです。(いわゆる外注のこと)「仕事の完成=成果物を提供すること」が目的で、依頼した企業は完成まで直接仕事の指示をすることはできません。※報告や進捗確認など仕事の指示以外はおこなえます。
アウトソーシングの目的は、コスト削減やコア事業へ専念することです。必要なときに必要な分だけ設備と人員を活用するため、自社社員が業務遂行するのに対して、コストダウンにつながります。
アウトソーシングと人材派遣の違い
人材派遣は、派遣会社と雇用契約を結んだ派遣スタッフが、派遣先企業の指示を受けながら就業する間接雇用の就業形態です。アウトソーシングと人材派遣の大きな違いは、指揮命令権の所在と契約の目的です。アウトソーシングは、委託された請負業者に指揮命令権がありますが、人材派遣の場合は派遣先企業にあります。
契約の目的も、アウトソーシングは成果物を提供することですが、人材派遣は契約範囲内で、派遣先企業への労働力を提供することが目的です。
アウトソーシング | 人材派遣 | |
---|---|---|
業務の指揮命令権 | 委託された請負業者 | 派遣先企業 |
契約の目的 | 成果物の提供(業務報告書や分析データなども含む) ※業務工程を受託する契約もあります |
契約で定められた範囲の労働力提供 |
費用支払い | 成果物提供に対して月額固定支払い | 労働時間に対しての支払い |
- ・マニュアルさえあれば進められるルーティン業務
- ・社内にノウハウを蓄積しなくても問題ない業務
- ・定期的に発生する業務
- ・定型化できるような業務
取り扱い職種
アウトソーシングのメリットとデメリット
例えばアウトソーシングは、費用や時間がかかる人材育成コストが軽減できるメリットがあります。しかし、企業にとってコアになる技術や業務に関わる人材は、社内で育成し、ノウハウの蓄積が必要な場合があります。必要に応じて何をアウトソーシングするか、メリット・デメリットを比較して検討してみてください。
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メリット
・指示の必要がないのでコア業務に集中できる
・専門性が高い業務でも依頼できる
・費用対効果の高い効率化を実現しやすい
・労務管理業務(給与計算・社保手続き等)の負担軽減
デメリット
・社内にノウハウを蓄積できない
・指揮命令が不可など、請負としての法的制約がある
・業務の公開レベルの設定など準備が必要
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アウトソーシングサービスが初めてでも安心の「プレアウトソーシング」
プレアウトソーシングは、派遣利用期間中に貴社からスタッフに直接指揮命令をおこなうことで業務フローを確立し、その後アウトソーシングへ移行することができるサービスです。すぐにアウトソーシング契約をするのではなく、派遣サービスから利用を開始するため、派遣期間中に就業スタッフの人柄・スキルレベルを確認しながら教育ができるので、移行後もスムーズに進めることが可能です。
「アウトソーシングを利用したいけど、アウトソ―シングするのが初めてで不安で踏み切れない」と迷っているというお客様には、将来のアウトソーシング受注を見据えたプレアウトソーシングをご提案いたします。
プレアウトソーシングは委託現場立ち上げの際に発生するデメリットを解消するサービスです。派遣期間中に全ての課題をクリアできる体制準備をサポートいたします。
プレアウトソーシングを活用するメリット
- 立上げ時は指揮命令が可能なため、貴社ノウハウの落とし込みが可能!
- 就業スタッフの人柄・スキルレベルを確認しながら教育が可能!
- 仕事の進め方を整備するので、ランニングコスト削減にも効果があるケースも!
プレアウトソーシング活用実績一例(派遣期間終了後、アウトソーシング契約実施)
業界 | 業務内容 | 人数規模 |
---|---|---|
商工会議所 | 会議室予約受付業務 | 3名体制 |
大手医療薬品メーカー | 企業受付業務 | 4名体制 |
美術館 | 来場者の受付+ショップ運営業務 | 12名体制 |
大手日用品メーカー | 販売店マスタ整備業務 | 2名体制 |
大手空調メーカー | 経費精算等総務業務 | 3名体制 |
業界 | 業務内容 | 人数規模 |
---|---|---|
建設コンサル会社 | CAD業務 | 5名体制 |
マスコミ関連 | 新聞・雑誌のテレビ欄原稿作成業務 | 43名 |
電気通信会社 | 各基地局請求業務 | 7名体制 |
化学品製造販売会社 | 検査業務 | 4名体制 |
大手通信システム会社 | ヘルプデスク業務 | 4名体制 |
プレアウトソーシングまでの流れ
活用事例
CASE 1残業抑制プロジェクトでルーティン業務を外注化検討
お悩み
- ・どのレベルの仕事をどれくらい外注すれば残業分に相当するか分からない
- ・業務の受け渡しフローは試運転しないと定まらなそうで不安
- ・途中で人数を変えたり、体制構築も相談しながらできないかな
- ・請負会社だと事前調査に時間とコストを取られて柔軟性が少ないのがネック
弊社からのご提案
- 業務ボリュームも体制も未確定なら、派遣契約で一旦始めましょう!
- 請負会社の提案よりも、請負開始前に指示を出しながら業務整理の準備を進めることができる派遣と、準備完了後に業務をそのまま任せられる請負の両方のメリットを活かした柔軟性の高い提案で、立ち上げがスムーズに進められそうだとご評価いただき、プレアウトソーシングで派遣開始しました。
- 外注に切り出せるかどうかを判断して、適切なタスクと量を決めましょう!
- ルーティン作業を寄せ集めて外注する場合、実際のボリュームや請負可能な業務かなどの判断が難しいことがあります。そこで実際必要な工数を派遣契約下で企業様と共に整理いたしました。結果、月末月初だけでは、残業対応でも全く追い付かない業務量であることがわかり、月末月初だけ働きたい扶養内勤務希望のスタッフさん加えることで最適なチーム作りを実現しました。
- 派遣期間にミーティングを続けて最適なフローを作りましょう!
- 派遣期間4か月でタスク・フローを確定し請負化を実現しました。
CASE 2製菓工場リニューアルに伴い、工場見学ツアーを新設予定
お悩み
- ・どんな契約でどんなリソースを何人くらい使えばいいのかわからない
- ・新規事業をどう運営するべきか手探り状態
- ・予算獲得から伴走してくれる企業とタッグを組みたい
弊社からのご提案
- ノウハウがないのであれば、派遣契約で一緒に作りましょう!
- 新規事業ではじめる仕事のため、社内の誰も進め方や業務量などを知らない状態ということを踏まえ、まずは請負ではなく派遣契約で柔軟にスタートすることを選択。派遣期間6か月で仕様書やマニュアル作成など、ノウハウを蓄積し、その後の請負化をスムーズに進めるよう目指すことで合意しました。
- 安定すれば請負化も可能で、他施設での実績もあります。
- スタッフさんが働きやすいシフト組で企業様にも安定供給実施を可能にしました。
- ツアー情報を頂き、有効リソースのシフト案を複数提案します!
- プレアウトソーシングは派遣契約下でも当社が介在し、請負契約下のように現場で分析を進めるので通常の派遣体制+αで伴走していきます。大手競合他社にはない提案とご評価いただき、元々想定されていた人数体制よりも多い人数でのご提案でしたが、派遣期間の実績などを鑑みて、提案の妥当性と委託後の運営安全性を認められご成約頂きました。
アウトソーシングまでの流れ
STEP1
お問い合わせ
Web又はお電話よりお問い合わせ
※Webのお問い合わせは1営業日以内にご連絡いたします。
STEP2
お見積り
業務範囲・体制案・予算など詳しく伺ったあと、お見積りをご提示します
STEP3
面談
対象スタッフとスタッフサービスグループ担当者が面談を実施
STEP4
契約締結
契約書・仕様書等の合意確認後、契約を締結します
業務開始
こんなお悩みありませんか?
- 派遣での利用継続が困難
- 外注費であれば可能だが、派遣は社内決裁がおりない
- 派遣元が複数で面倒で何とかしたい
- 毎月のシフト組みの負荷を軽減したい
- コア業務に専念したい
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サービスラインナップ