環境のトップランナーとして、地球環境に配慮した社会貢献活動を実践しています。
松阪 伊勢寺ネイチャー“あい”ランド
当社の名古屋支店三重営業所では、2008年度から三重県松阪市伊勢寺町と森林保全協定を締結し、地域と連携した森林づくりを行っています。昔ながらの里山の再生を目指して、毎年1ヘクタールずつ除伐や間伐、植林を実施し、森の活性化に取り組んでいます。加えて、遊歩道の開設など、多くの人が自然に親しんでもらえるような環境作りを行っています。
地域交流の面では、地元の小学生を対象に自然観察会の実施や、幼稚園児の親子が作成した巣箱を設置するなど、地元の方と一緒に活動に取り組んでいます。
2021年度の実績 | 累計 (2008年度より) |
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実施日 | 4月18日 | 11月21日 | 60回 |
参加者数 | 47名 | 47名 | 2,870名 |
コロナ禍の影響で、2021年度は、実施回数及び参加者が減少しました。
しずおか未来の森サポーター
2021年10月19日、当社の名古屋支店静岡営業所と静岡県は、豊かな森づくりを社会全体で支える仕組みの実現に向けた「しずおか未来の森サポーター制度」に基づく協定を締結しました。
当制度は、CSR活動の一環として森づくり活動を行う企業を「しずおか未来の森サポーター」に認定するものです。
当社は「遊木の森」内での森林整備や、子どもたちに向けた森林環境教育の活動を継続して行っています。
ツルのねぐら整備
山口県周南市にある八代盆地は、ナベヅルの飛来地として知られています。日本では八代盆地と鹿児島県出水市の2カ所にしか渡来せず、国の特別天然記念物に指定されているほか、山口県の県鳥でもあります。
明治時代初年から捕獲が禁じられ、1985年には保護団による保護活動に取り組まれていましたが、八代盆地に渡来するナベヅルは1940年の355羽をピークに年々減少傾向にありました。
そのような中、ねぐら周辺の道路改良工事に当社開発のエコロクリートが採用された事をきっかけに、1997年よりボランティア活動に参加し始めました。春と秋に有志10~20名が参加し、地元の方々と協力して、ねぐらの草刈りやえさ場の整備などを行っています。
動物たちの道づくり(アニマルパスウェイの設置)
当社は野生動物の交通事故防止のための対策として、アニマルパスウェイ研究会※に2004年の結成当初から参画し、リスやヤマネといった樹上性動物のための通り道づくり(アニマルパスウェイ)を推進しています。
これまでに山梨県北杜市に2カ所のほか、栃木県那須町の那須平成の森1カ所(環境省設置)の計3カ所にアニマルパスウェイを設置してきました。
こうした取り組みは、社会的にも徐々に認知されてきており、2008年には土木学会の環境賞を、2010年には、いきものにぎわい企業活動コンテストで環境大臣賞を受賞しました。
(公財)キープ協会やまねミュージアム、二ホンヤマネ保護研究グループ(NGO)のほか、清水建設を含む民間企業4社が参画。
- アニマルパスウェイ研究会
- 第1回いきものにぎわい企業活動コンテスト環境大臣賞受賞
NPOとの協働により、ヤマネ、ニホンリス、ヒメネズミなどの樹上性小動物のための移動装置を設置し、交通事故から守っています。
- CSR報告書2008 NPOと企業の協働で生態系保全活動を実践(PDF:4.9MB)
間伐材利用の取り組み
間伐材を身近な生活用品に
本業の建物だけでなく、その技術を活かした身近な生活用品を製作し、イベントなどで配布するノベルティグッズや株主優待品として、さまざまなステークホルダーの皆さまにお届けしています。
山林の保全には、木の成長過程で密集化する立木を間引く、間伐作業が必要です。東京木工場の小集団活動の一つである間伐材委員会のメンバーを中心に間伐材の有効利用活動を推進しています。
「清水建設のイメージはコンクリートだったが、精巧な木製品の製作を初めて知り、印象が変わった。」「木のぬくもりが、大変な今の時代に心の余裕を持つきっかけになった。」など、嬉しいお声をいただいています。