パリ五輪の自転車トラック種目は5日、男子チームスプリントが行われ、長迫吉拓(笠岡市出身)太田海也(岡山市出身)小原佑太で組んだ予選4位の日本は1回戦でフランスに敗れた。5・6位決定戦に回り、42秒078の日本新記録をマークしてドイツに先着し、5位となった。
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メダルマッチ進出を懸けた自転車男子チームスプリントの1回戦、日本は異様な雰囲気の中、地元フランスと激突した。互いにフライングを1度ずつ犯し、後がなくなった3回目のスタート。日本の1走長迫の後輪が大きく横にぶれた。「コンマ何秒か早く動いてしまい、ゲートに引っかかった。(リスタートで)リズムが狂った」
前日の予選で4位の日本と5位フランスのタイム差は0・1秒未満。実力伯仲の一発勝負に懸かる重圧に加え、“アウェー”の雰囲気、そして2度の仕切り直しが長迫の誇る抜群の瞬発力を鈍らせた。この出遅れが響いた日本は0・193秒差の敗着。メダルの可能性がこの時点で消えた。
「かなり悔しい」と自らの失敗を責める30歳はチームをメダル候補に押し上げた存在でもある。2走の太田は「(長迫)吉拓さんは本番に強い男っていうのを何回も何回も見てきた。ハプニングで力を出せないっていうのがオリンピックという舞台なのかなと思う」とかばった。
続くドイツとの5位決定戦は予選でマークした日本記録をさらに0・1秒近く更新する42秒078で制した。「4年後に良い一歩を踏み出したきょうでもある」と太田が話すのは強がりではない。
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メダルマッチ進出を懸けた自転車男子チームスプリントの1回戦、日本は異様な雰囲気の中、地元フランスと激突した。互いにフライングを1度ずつ犯し、後がなくなった3回目のスタート。日本の1走長迫の後輪が大きく横にぶれた。「コンマ何秒か早く動いてしまい、ゲートに引っかかった。(リスタートで)リズムが狂った」
前日の予選で4位の日本と5位フランスのタイム差は0・1秒未満。実力伯仲の一発勝負に懸かる重圧に加え、“アウェー”の雰囲気、そして2度の仕切り直しが長迫の誇る抜群の瞬発力を鈍らせた。この出遅れが響いた日本は0・193秒差の敗着。メダルの可能性がこの時点で消えた。
「かなり悔しい」と自らの失敗を責める30歳はチームをメダル候補に押し上げた存在でもある。2走の太田は「(長迫)吉拓さんは本番に強い男っていうのを何回も何回も見てきた。ハプニングで力を出せないっていうのがオリンピックという舞台なのかなと思う」とかばった。
続くドイツとの5位決定戦は予選でマークした日本記録をさらに0・1秒近く更新する42秒078で制した。「4年後に良い一歩を踏み出したきょうでもある」と太田が話すのは強がりではない。