風雅な茶の湯の精神性をたたえた全国の名碗(わん)が一堂に会する特別展「茶碗 茶の湯にふれる」(山陽新聞社など共催)が31日、岡山市北区後楽園の岡山県立博物館で開幕した。2碗しかない国宝の国産茶碗の一つで“桃山茶陶の頂点”といわれる「志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)」を筆頭に、現代に受け継がれてきた優品が訪れた人々を魅了している。
茶の湯は室町時代に公家や武士の間で流行。当初は中国から輸入した絢爛(けんらん)豪華な唐物茶碗がもてはやされたが、安土桃山時代には千利休がわび茶を大成し、朝鮮半島の雑器だった高麗茶碗を重用。茶人の意向を反映した和物が国内各地で作られるようにもなった。
会場では、国宝1点、重要文化財9点を含む室町時代後期~江戸時代末期の計98点を展覧。小さな銀色の斑文が星空を連想させる「油滴天目」(重文)や戦国大名三好長慶(ながよし)や豊臣秀吉らが所持したと伝わる「粉引茶碗 三好粉引」(同)などの逸品がそろう。
茶碗形のコントローラーを動かし、8Kの高画質モニターで名品を好きな角度から鑑賞できるコーナーも。重根弘和学芸員は「全国の名碗がそろうまたとない機会。細部までじっくり堪能してほしい」と話した。
3月16日まで。2月24日を除く月曜と25日休館。
茶の湯は室町時代に公家や武士の間で流行。当初は中国から輸入した絢爛(けんらん)豪華な唐物茶碗がもてはやされたが、安土桃山時代には千利休がわび茶を大成し、朝鮮半島の雑器だった高麗茶碗を重用。茶人の意向を反映した和物が国内各地で作られるようにもなった。
会場では、国宝1点、重要文化財9点を含む室町時代後期~江戸時代末期の計98点を展覧。小さな銀色の斑文が星空を連想させる「油滴天目」(重文)や戦国大名三好長慶(ながよし)や豊臣秀吉らが所持したと伝わる「粉引茶碗 三好粉引」(同)などの逸品がそろう。
茶碗形のコントローラーを動かし、8Kの高画質モニターで名品を好きな角度から鑑賞できるコーナーも。重根弘和学芸員は「全国の名碗がそろうまたとない機会。細部までじっくり堪能してほしい」と話した。
3月16日まで。2月24日を除く月曜と25日休館。