廃棄ミカンを活用するイベント発表し最優秀企画賞を受賞した「鹿島みかんっ娘。」の4人=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

身ぶりを交えながら廃棄ミカンを活用するイベントを発表した「鹿島みかんっ娘。」のメンバー=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 高校生が佐賀の魅力を生かした企画づくりに取り組む「第8回佐賀さいこう! 企画甲子園」の本選が15日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれた。予選を勝ち抜いた県内の8チームと鹿児島県の1チームが出場し、廃棄されるミカンを生かした町おこしイベントを提案した鹿島高のチームが最優秀企画賞に輝いた。

 鹿島高の2年生4人がメンバーの「鹿島みかんっ娘。」は、廃棄ミカンを活用した「みかん甲子園」の開催を発表した。県内外の高校生に参加を呼びかけ、ヘルメットに付けたミカンを奪い合う「ミカン取り」や、決められた時間でミカンを食べる「時間ぴったりに食べきろう」などユニークな競技を行うとした。

 発想力や論理的思考、表現力が審査され、同校の企画は、競技内容の面白さや、ミカンを使えば発表した競技以外にも幅広く応用できる点などが評価された。代表の山口莉緒さん=2年=は「他にはない競技にしようとぎりぎりまで考えたので、評価されてうれしい」と笑顔を見せた。

 捨てられる食材を使ってふりかけを作る企画を発表した小城高が優秀企画賞、イノシシ肉のレトルトシチューの商品化を目指す鳥栖商業高が企画賞、鹿児島名物のかるかんとさが錦のコラボ商品を考えた鹿児島県の明桜館高が特別賞を受賞した。

 今年は24チームが参加し、9、10月に予選を開いて本選に出場する8チームが決まった。11月には編集やITに詳しいアドバイザーから企画の構成やプレゼンテーションを学ぶワークショップ合宿も行われた。(丸山美陽)