くし切りした冷凍しろたまの新商品を売り込む佐賀農業高生=白石町のス―パーモリナガ白石店

 佐賀農業高の生徒が、先輩が3年前に商品化した冷凍タマネギ「冷凍しろたま」をくし切りにした新商品を開発した。18日からスーパーモリナガ白石店と鹿島店で限定400パックを販売し、生徒が試食のスープとともに「煮物や炒め物の時短ができます」と売り込んだ。

 冷凍しろたまは需給状況によっては大量廃棄されるタマネギを生かそうと、みじん切りして急速冷凍する商品を生徒が考え、2020年の「佐賀さいこう! 企画甲子園」で準グランプリ(優秀企画賞)を受賞した。園芸や冷凍企業の協力を得て開発し、21年6月からモリナガが販売している。

 今年の課題研究の中で、農業科学科の2、3年生7人のグループが新たな商品作りを検討。「くし切りも欲しい」との声が多く寄せられたことから、関係企業と相談しながら開発を進めた。料理や保存が簡単になるよう、細めのくし切りにし、チャック付きの袋を使った。袋には活動を紹介する2次元コードも付けた。

 白石店では生徒3人がPRチラシを配り、コンソメスープを作って自慢の新商品を勧めた。「うん、おいしい」の評価に「初めてで不安だったけどうれしい。ぜひ使ってほしい」と笑顔で売り込んでいた。

 300グラム入り、430円で、販売は売り切れるまで。来春の新タマネギのシーズンから本格販売する。(小野靖久)