決勝前日の公式練習でスパイク練習に臨むSAGA久光の北窓絢音(中央)=大阪府

 バレーボールの全日本選手権は21、22の両日、大阪府のAsue大阪アリーナで男女の決勝がある。佐賀県勢はSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスが、21日に3大会ぶり9度目の優勝を懸けて、初優勝を狙う同じSVリーグのヴィクトリーナ姫路(兵庫)と対戦する。

 SAGA久光は初戦の2回戦でKUROBEアクアフェアリーズ(富山)を3―0で下し、続く準々決勝では埼玉上尾メディックスとのフルセットの接戦を制して4強入り。準決勝では大阪マーヴェラスに3―1で勝利し、2大会連続11度目の決勝に駒を進めた。

 SAGA久光は今季リーグ戦では姫路に2連敗。いずれもフルセットの末に2―3で競り負けている。酒井新悟監督は「タレントぞろいで完成度の高いチーム。自分たちのサーブで攻め、いい形で攻撃をさせないようにしたい」と力を込める。

 20日の前日練習はリラックスした表情で臨み、スパイク練習など軽めの練習で汗を流した。昨年は準優勝に終わり、主将の栄絵里香は「昨年は優勝に喜ぶ相手の姿を見て悔しかった。今年は自分たちが喜ぶ」と誓う。佐賀国スポに続く今季2冠目に向け、チーム一丸で頂点に登り詰める。(小部亮介)