Z世代の6割が映画を倍速視聴、「タイパ」重視 民間調査
マーケティング支援のナイルが31日に発表した動画配信サービスの利用に関する調査で、1990年代半ば以降生まれのZ世代の55.8%が映画を倍速で視聴していることがわかった。理由には時間の節約や見たい作品の多さを挙げる人が多く、限られた時間で効率よく消費したいというタイパ(タイムパフォーマンス)を意識する傾向が見られた。
同社が10月、15〜29歳の男女を対象にインターネットを通じて調査し、1022人から回答を得た。
倍速で再生する頻度について聞いたところ、「毎回」と答えた人が20.1%、「ほとんど」と答えた人が32%、「時々」と答えた人が31.2%だった。理由について聞いたところ「時間を節約したい」が36%で最も多く、「ストーリーを早く知りたい」(22.6%)、「気軽に多くの作品を見たい」(14%)と続いた。
動画配信サービスを視聴する場所については、73.1%が「自宅」と回答し、「通勤・通学中」と答えた人が11.3%、「職場・学校」と答えた人が10.7%だった。自宅で視聴すると回答した人に視聴方法を聞いたところ、46%がスマートフォンと答えた。テレビと答えた人は24.2%にとどまった。
1995年~2009年生まれの「Z世代」や2010年以降に生まれた「α世代」。1980年から90年代中盤に生まれた「ミレニアル世代」に続く世代で、デジタルネーティブという特徴を持ちます。彼らが生み出す新たな消費やサービスのニュース・解説をタイムリーに発信します。
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