NTT、ドコモ社長に前田氏 データグループは佐々木氏
NTTドコモは10日、前田義晃副社長(54)が6月14日付で社長に昇格する人事を正式発表した。井伊基之社長(65)は相談役に退く。共通ポイント「dポイント」を手掛けるなど非通信分野を開拓してきた前田氏へのトップ交代で、通信に依存しない事業構造への転換を図る。
前田氏はリクルート出身で、30歳でドコモに転じた。携帯電話向けインターネット接続サービス「iモード」関連のサービスを開発したほか、22年からは非通信事業を担うスマートライフカンパニー長を務める。1992年のドコモ営業開始後、NTTグループの生え抜き社員以外が社長に就くのは初めてだ。
あわせてNTTデータグループも最高技術責任者(CTO)を務める佐々木裕副社長(58)が社長に昇格する人事を発表した。国内事業会社のNTTデータ社長は続ける。本間洋社長(68)は相談役に退く。
データグループの海外事業会社、NTTデータインクではアビジット・ダビーEVP(エグゼクティブ・バイスプレジデント、49)が社長に昇格する。同社初の外国人トップとなる。