レッドブル、Jリーグ参入発表 NTT東からJ3大宮買収
オーストリアの大手飲料メーカー「レッドブル」は6日、NTT東日本からJ3大宮アルディージャを買収すると正式発表した。9月に経営権を100%取得し、クラブ運営を引き継ぐ。日本の主要プロスポーツで、単独で運営権を持つ外資系オーナーが初めて誕生する。
同日、両社が正式契約を結んだ。クラブ名はJリーグ理事会の承認を経て「RB大宮アルディージャ」に変更する見通し。クラブカラーのオレンジ色は継続し、引き続きさいたま市を拠点に活動する。
レッドブルはエナジードリンクの世界大手だ。2023年の売上高は約105億ユーロ(約1兆7000億円)。米国、ドイツ、ブラジルでサッカークラブを運営するほか、F1や若年層の支持が高い「エクストリームスポーツ」でスポンサーを務めている。
これまでのクラブ運営のノウハウを生かして選手や指導者を育成する。サッカーを通じた地域貢献にも取り組む。レッドブルのオリバー・ミンツラフ代表は「経験と専門知識を提供し、大宮を日本サッカー界の名門クラブの一つにするために貢献したい」とコメントした。
大宮アルディージャは日本電電公社(現NTT)のサッカー部が前身。1999年にJリーグに加盟した。今シーズンはJ3でJ2への返り咲きを目指している。NTT東日本は協賛パートナーとして支援を続ける。