ウクライナ南部、原発周辺で避難開始 IAEA確認
【カイロ=久門武史】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日、ウクライナ南部のザポロジエ原発周辺から住民が避難し始めていると表明した。ロシアが併合を宣言したザポロジエ州の「行政府」が5日、ウクライナ軍の攻撃が強まっているとして前線に近い計18地区からの住民避難を発表していた。
グロッシ氏は声明で、現地のIAEA専門家が得た情報として「発表されていた住民避難が始まった」と明らかにした。そのうえで「ザポロジエ原発周辺の状況はますます予測不能で危険になっている」と警告した。原発周辺での攻撃が大事故につながる懸念がある。
一方、ウクライナからの報道によると南部ヘルソン州で6日、ロシア軍による攻撃があり民間人6人が死亡した。ロシア軍は重砲やドローン(無人機)で州内の集落を攻撃し、住宅地も標的になったとしている。
2022年2月、ロシアがウクライナに侵略しました。戦況や世界各国の動きなど、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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