福島・浪江駅周辺整備事業の起工式 27年3月に完了
福島県浪江町と都市再生機構(UR)は21日、JR浪江駅(同町)周辺整備事業の起工式を開いた。駅東西の周辺を一体的に開発し、商業施設や交流拠点、集合住宅などを整備する。事業完了は2027年3月を見込む。東日本大震災からの復興を後押しする。
同事業は駅周辺の約11.6ヘクタールが対象になる。駅舎を新設して東西の自由通路を設けるほか、駅東口の商業施設にはイオンなどが入居する。
同町は東京電力福島第1原子力発電所の事故で一時、全町が避難区域となった。避難解除により住民の帰還が始まったものの、現在の居住人口は震災前の約1割にとどまる。駅周辺の整備で帰還者や移住者が増えて復興が進むと期待する。
東日本大震災から13年となった被災地。インフラ整備や原発、防災、そして地域に生きる人々の現在とこれからをテーマにした記事をお届けします。
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