ラーメンの幸楽苑が配膳ロボット 人手不足に対応
ラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングスは人手不足に対応するため客のテーブルに料理を自動で届けるロボットを導入する。まず27日から本宮店(福島県本宮市)で2台が働き始め、今後大型店中心に配備を増やす。
名称は「K-1号(ケー・イチゴウ)」。配膳の標準的な動線の6~7メートルを30秒ほどで届ける。人や物にぶつからないよう人工知能(AI)を使ったセンサーがついている。
ロボットの導入は以前から検討していたが、コロナ禍で人の接触を減らす必要が高まったため開発を加速した。「国内ラーメンチェーンで配膳ロボットを導入するのは初めて」(経営戦略部)という。
本宮店は客席が約100ある大型店。東北や関東のロードサイドなどにある同規模の約20店がロボットの導入候補となる。同社は客の反応をみながら対象店を増やす。
客はタブレットで注文し、水はセルフ方式とする。幸楽苑は持ち帰りや宅配、ドライブスルーなどサービスを多様化している。今後、人手の不足感が強まる可能性が高いとみている。