富士ゼロックス、他拠点とIT連携の新オフィス
富士ゼロックスは26日、東京都内に新設したオフィスの内覧会を開いた。IT(情報技術)で他拠点とつなぎ、社員同士のコミュニケーションを円滑にする仕組みを導入。仕事の内容に応じて働く場所を変えるアクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)も取り入れた。顧客がオフィスを見学できるようにし、新たな働き方をビジネスの拡大につなげる。
港区や新宿区のオフィスを集約し、江東区豊洲に新オフィスを開設した。営業部門や販売会社、システムエンジニア(SE)など2400~2500人が働く。阪本雅司取締役は「人が集まるオフィスではなく、情報や知恵を集めるセンターオフィスにしたい」と述べた。
オフィスには大画面のモニターを設置し、大阪や名古屋、福岡などの主要拠点と常時接続し、コミュニケーションを取れるようにしている。6~8人が使える机を多く設置し、チーム単位で働くことを促す。会話や電話を禁止して仕事に集中できるスペースも設置した。
体感型のショールームも併設した。担当者が実際に電子署名やセキュリティーなどの製品を使い、事例や効果を説明する。複合機も展示している。(花田幸典)