カテゴリ : 2024年11月号
ビートを感じる脳〜日経サイエンス2024年11月号より
適度なシンコペーションに脳はノリノリになる 人が自然に音楽に合わせて踊り出すのはなぜか,その理由に関する詳しい知見が得られた。最近の研究は,ビートに合わせて踊りたくなる衝動(「グルーヴ体験」とも呼ばれる)は,音楽のシンコ … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, SCOPE & ADVANCE
メタ流体〜日経サイエンス2024年11月号より
3つの特性をプログラムできる人工液体が開発された 空気圧システムと油圧システムはそれぞれ加圧ガスと加圧液体を用いて数えきれないほど多くの重要な機械的作業を行う。どちらにも明確な長所と短所がある。空気圧システムは弾力性があ … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, SCOPE & ADVANCE
Witch Hunts / 魔女狩りが起こる理由
It’s an old story: A woman is accused of witchcraft by someone close to her—a neighbor, a relative, a rival. Often the original accuser resents or envies the woman or has a property dispute with h … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, 英語で読む日経サイエンス
コナジラミがもらった遺伝子〜日経サイエンス2024年11月号より
細菌から獲得した遺伝子によって,様々な植物を利用するしぶとい害虫に コナジラミは樹液を吸う小さな昆虫で,500種あまりの植物の汁を吸う。その際に様々なウイルスを広めたり真菌を引き寄せるベトベトの粘着物を分泌したりして,農 … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, SCOPE & ADVANCE
迅速な診断検査に一歩〜日経サイエンス2024年11月号より
遺伝子編集技術をうまく使うと正確で素早い検査を実現できそうだ 新型コロナウイルス感染症の流行が始まったころは,超高感度のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査の結果が出るまで数日間待つのが当たり前だった。その後,誰でもどこで … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, SCOPE & ADVANCE
究極の金箔,ゴルデン〜日経サイエンス2024年11月号より
金属初の単原子シートを金で作製 材料科学において文字通り光り輝く偉業が成し遂げられた。原子1個分の厚みしかない金のシートが作られたのだ。平らになることを嫌い,しずく状や粒状になろうとする金属原子では初の単原子シートだ。 … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, SCOPE & ADVANCE
Superheavies / 超重元素の奇妙な世界
At the far end of the periodic table is a realm where nothing is quite as it should be. The elements here, starting at atomic number 104 (rutherfordium), have never been found in nature. In fact, the … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, 英語で読む日経サイエンス
倉敷天文台と天体発見王 本田實(中)
瀬戸内海沿岸にある倉敷は晴天率が高く,明るくなった市街地では星は見えにくくなったものの,月は今も昔と変わらずよく見える。初夏の宵,日本最古の民間天文台である倉敷天文台を訪れると,天文ファンが南東の空に昇った丸い月を,大き … 続きを読む
民主的なようで利己的なクラブ運営(問題)
スペードのエースが入っているチェスクラブの運営は,一見民主的なようで,実はかなり独裁的である。チェスの実力がものをいうのであれば「さもありなん」というところだが,実際には古参会員が幅を利かせている。会員には入会順に会員番 … 続きを読む
カテゴリ 2024年11月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)
技術で科学支える永遠の工作少年:新竹 積
加速器科学で数々の開発成果をあげたレジェンド 新天地の沖縄で新エネルギーや新型顕微鏡を研究 独自設計の半導体製造装置でゲームチェンジ狙う 今年数えで70の古希を迎えた沖縄科学技術大学院大学(OIST)教授の新竹積は,兵庫 … 続きを読む
地震のリスク情報とどう向き合うか
2024年8月8日に発表された南海トラフ地震臨時情報は,多くの人に南海トラフにおける巨大地震のリスクを再認識させた。今回の臨時情報は2019年5月に臨時情報の運用が始まって以来初めての「巨大地震注意」だ。 気象庁はもとも … 続きを読む
津波石が語る過去の巨大地震
高さが10mを超える巨岩が海岸線に沿って一列に並んでいる。波が削り出した自然の造形は「橋杭岩(はしぐいいわ)」と呼ばれ,弘法大師が一夜にして橋をかけようとしたところ,天邪鬼にだまされて夜が明けたと勘違いし,作業をやめてし … 続きを読む
スロー地震の実像を追う
硬い花崗岩を押しても何の手応えもないと感じるが,実際はわずかに変形している。花崗岩の中央に埋め込まれた「ひずみ計」と呼ばれる観測装置は,岩盤の伸び縮みを10億分の1という超高精度で測定する。これは東京から種子島までの1 … 続きを読む
海の底で地震を観測する
今国内で巨大地震の発生が警戒されているのは,西日本の南海トラフや,北海道から三陸沖にかけての千島海溝から日本海溝北部,そして首都圏を中心とした関東地方の地震につながる神奈川県沖の相模トラフなどの地域だ。これらの場所で起 … 続きを読む